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スポーツゲンダイ記事
「あの人を外してください。あの人がいたら、チームはいつまでたっても強くはなれない。」
新井がFA宣言する前のこと。広島との交渉の席で球団幹部に何度も強く迫ったという。
“あの人”とは、前田智徳外野手。
前田は、走塁は緩慢、打てないときはブスッとして、当たり散らすこともあるため、ベンチの雰囲気が一気に悪くなる。ベンチから声を出すこともしない。
若い戦力が着実に根付きつつあるのに、歯車がかみ合わない。
練習熱心でチームプレーを重んじ、全力プレーを心がけている新井は、独り善がりの前田の存在はチームが長年Bクラスに低迷する元凶と考えていた。
前田がいる限りカープはAクラスに入れない。
長年カープファンをやってるものは内心その事実は知っている。
球団と板ばさみに新井は苦しんできた。
新井の悲劇は、自己犠牲を厭わずチーム一丸となり戦い、優勝を目指すチームプレーを理想とし、
それを徹底させたがゆえに、チームから離別を選択せざるを得なかったところにある。
最終電話会議
鈴木本部長「あの件(前田の問題)だが、オーナーとも相談したが、今すぐにとは行かない様だ。申し訳ない。」
新井「・・・ そうですか・・。」
鈴木「残留条件だが、あと5000万はなんとかなりそうだが。どうだろう?」
新井「だからお金の問題じゃないんです。これからのカープについての話なんです。僕がこれまで言ってきたことは。」
鈴木「オーナーは君にコーチ・監督、そして生涯を保証すると言ってたよ。」
新井「僕は自分のことはどうでもいいです。ファンに優勝を見せてあげたい。いつまでも今のカープのままでいいんですか?」
鈴木「そういうことはお前が心配でんでもいい。前田もあと少しで引退、待ってやれ。」
新井「嫌です。」
鈴木「では宣言(FA)ということで受け取っていいな?」
新井「はい・・わかりました。」
前田が2000本の時、他球団の選手が色々コメント出したが
金本知憲外野手は「何も言うことはない」と、ノーコメントだった。