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2020.06.15
血液O型は新型コロナウイルス低リスク?医師が解説します。
血液型は占いや性格診断などさまざまな場面で用いられています。なかには血液型による占いなどは信じないという方もいらっしゃるかもしれません。ですが、新型コロナウイルスの感染と血液型で興味深いデータが出てきました。
それは、血液型ごとに新型コロナウイルスの感染率が異なるというものです。果たしてそれは本当なのか、どこまで信憑性があるのか、解説していきいます。
1.血液型O型は新型コロナウイルス感染リスクが低いって本当?
米遺伝子検査大手の23アンドミーという会社が数百万人分のDNA情報を用いて4月より行っていた研究結果を6月9日頃に発表しました。その発表によるとO型では新型コロナウイルス感染率が他の血液型と比べ9〜18%低かったということが分かったということです。他の血液型では感染率に統計的な差は見られなかったのですが、O型だけがこの結果に至ったということです。また、これは会社が持つDNA情報でしたが、同じ研究を新型コロナウイルスの感染リスクが最も高い群である医療者に対しても行っています。その結果、O型の感染率は他の血液型より13〜26%低いということが分かっています。このデータは年齢や性別、民族のほか、基礎疾患の有無や肥満度などの違いを考慮していますが、それでも同様の結果が出ているとしています。
また、アメリカだけでなく、中国でも似たような研究が行われているのですが、同じくO型の感染率が非常に少ないという結果が出ています。そもそもこの研究は、同じ新型コロナウイルスに感染しても重症になる方となりにくい方、同じ空間にても感染しやすい方とそうでない方がいらっしゃることに着目して行われた研究です。まだ、研究は初期段階であるとしており、これからも研究は続けられるということです。