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「日本全国どこにでもある身近なサービス」と聞いて、読者のみなさんは何を思い浮かべるだろうか？都市部に住む人であれば、どこからでも徒歩数分の圏内に店舗がある「コンビニ」を思い浮かべた人もいるかもしれない。しかし現在ネット上で話題となっているデータから、そんなコンビニには“ある偏り”が存在し、さらには「郵便局」がコンビニ以上に全国誰にでも身近なサービスがあることが可視化された。

今回は、郵便局とコンビニの店舗数やその設置場所の傾向についてお伝えしていきたい。

「郵便局」と「コンビニ」、2大インフラが可視化される

（Image:@ShinagawaJPより引用）

にゃんこそば（@ShinagawaJP）さんが投稿した郵便局の分布図（画像：Twitterの投稿画像を引用）

にゃんこそば データ可視化（@ShinagawaJP）さんは11月4日、「暗闇に郵便局を光らせてみた。全国約2万3,800局」というコメントとともに日本全国に設置された郵便局を光点に置き換えた分布図を公開。その図は日本地図を見ているかのように正確に日本列島の輪郭を描いており、にゃんこそばさん自身も「離島・山間部にも満遍なく設置されていて、人の活動域が鮮明に」と、可視化させた郵便局の位置が人口の多寡に関わらず存在することを指摘している。

さらに、にゃんこそばさんは「こちらはもうひとつの文明の灯火（？）コンビニ」と、ツイートに紐づけるかたちでコンビニの分布図も紹介。「『商圏人口2,000～2,500人』が採算ラインとされ、都市部に集中する傾向。物流効率から行き止まりの土地にも作りにくい。結果、郵便局の2倍以上（約5万）の店舗がありながら、空白地帯が目立っている」と解説している。

確かに郵便局の分布図と比較すると、コンビニは北海道の道南地域や紀伊半島、四国南部などの輪郭が不鮮明で、東北地方や山陰地方も明らかに少ないことがよくわかる。元々国営のサービスとして始まった採算度外視の郵便と、営利企業であるコンビニの違いを考えれば致し方ないことなのだろうが、都市部と過疎地域の利便性を浮き彫りにした比較図となった。

採算度外視の郵便局の設置、今後民営化がさらに進んだらどうなる？

（Image:@ShinagawaJPより引用）

にゃんこそば（@ShinagawaJP）さんが投稿した主要コンビニチェーンの分布図（画像：Twitterの投稿画像を引用）

興味深い分布図にネットも即座に反応。「ちゃんと隅々に！毛細血管のよう」「離島もちゃんと光るのすき」「佐渡島や北海道の輪郭がくっきり浮かび出ているのを見て、本当に津々浦々にあるんだなと思った」など、地域住民のためにしっかりと整備された郵便局に感動する声が多く聞こえてきた。一方で「そら採算取れませんわって感じだ」と過疎地域の郵便局が赤字となりやすい現状への指摘もあり、「こんな巨大な社会インフラ、民営でこれからも続けていけるのかねぇ…」「民営化進むとね、この郵便局の統廃合が始まって最終的にコンビニみたいなMAPになってしまうんよ」と、今後の郵便局の存続を不安視する意見も少なくなかった。

また、他地域と比べて比較的どの地域でもコンビニが点在している北海道を見て、「北海道で郵便局とコンビニが同じような感じで散らばっているのはまさにセイコーマートのおかげだろう」「やはりセコマはインフラ」と、北海道を中心に展開するローカルコンビニチェーン・セイコーマートを称賛するユーザーも見られた。

この分布図を見ると、普段「セブン-イレブン好きだけどちょっと歩く（徒歩3分）んだよなぁ…」と言っている自分が恥ずかしくなるのは筆者だけだろうか。都市部のどこでもすぐ近くにコンビニがあることに、もっと感謝しながら利用していきたい。

参照元：暗闇に郵便局を光らせてみた。【にゃんこそば（@ShinagawaJP）さん】こちら

※サムネイル画像（Image:「にゃんこそばさん」Twitterより引用）