5月13日、韓国軍内で銃乱射事件が起きた。
事件の舞台となったのは、ソウルの陸軍首都防衛予備軍に属する52師団の射撃演習場だ。
事件を起こした20代の男は、10発の銃弾が入った弾倉を支給されると、1発目を射撃場の標的に向かって発砲。
そして、突如として振り返り、後方にいた兵士に向け7発の銃弾を乱射した。
そして、9発目で自身の頭を撃ち抜き、自殺したとされる。
今回の事件では、犯人の男を含め3人が死亡し、2人が負傷した。
その後の調査によると、男は刃渡り70センチ以上もある日本刀を所持していたことも明らかになっている。
男がなぜ乱射事件を起こしたのか、実の兄が京郷新聞に証言を寄せている。
「休暇で帰って来た時、軍隊内でイジメられていると話していた。もともと、精神的に健康だった弟だが、ひどいストレスを受け続けていたようだ」
極度のストレスのためか、彼は精神を病んでいたという情報もある。
男が所属する部隊付近に住む住人は、彼の不審な様子をたびたび目撃しており、事件後にさまざまな証言が相次いで語られ始めた。
「服を脱いだり、奇声を発する男の姿をよく見かけた。この一帯に住む人は、皆そのことを知っていたし、ひと目見ただけでおかしいと分かった」
今回の事件は、予備軍の訓練中に起こった初めての銃乱射事件だけに、精神的に不安定だった男に、不用意に武器を渡してしまった陸軍の責任が問われている。
韓国国内では軍隊内で不祥事がたびたび起きているため、その内部における実情を問題視する方向に世論が傾く可能性がある。
実際、事件の舞台となった陸軍にはバッシングが殺到。
特に事実関係をごまかし、2回行われた調査結果報告ですでに矛盾が出てきている点については非難が集中している。
「被害者の家族の皆さんには、心から謝罪したいと考えている。ただ、軍隊内では弟も被害者だった」(犯人の兄)
【日時】2015年05月15日(金)
【提供】日刊サイゾー