🦞 串間市雑談

串間市民病院 昨年度は黒字確保も市への返済額には届かず

不当な借り入れで毎年の赤字を穴埋めしていた串間市民病院の昨年度の収支状況が公表され、人件費の削減などで黒字を確保したものの、借金の返済を肩代わりした市に毎年支払うことになっている１億円には足りなかったことが分かりました。
串間市民病院では去年６月、運転資金の不足を穴埋めするため法律で認められていない方法で金融機関から借金をしていたことが判明し、市が貯金に当たる基金から９億円余りを取り崩して返済する事態となりました。
その後、経営の健全化に向けた計画を立てて黒字化し、毎年、市に１億円を返済することになっています。
３０日は、昨年度の取り組み状況の報告書について、島田俊光市長が説明しました。
市民病院では昨年度、人件費の削減や新型コロナの入院患者の受け入れによる収入の増加などで６５００万円余りの純利益を確保したものの、市の返済に必要な１億円には届かなかったということです。
また、市民病院の累積赤字は依然として１９億５５００万円余りに上っています。
一方、医師の人件費を削減するため、耳鼻咽喉科の診療を週２回から１回に減らしたほか、産婦人科の医師を非常勤にして診療を週１回にするなど、市民生活にも影響が出ています。
島田市長は「厳しい条件ではあるが、今は努力してやっていくしかない」と話していました。
（NHK ニュースWEB 　2023年8月30日）