💬 雑談全国

阪急阪神ホテルズ社長、報酬２割減へ
　阪急阪神ホテルズ（大阪市）は２４日、系列のホテルなどがメニューと異なる食材を使用していた問題で、出崎弘社長の報酬２０％減額など経営陣の処分を発表した。問題発覚後初めて記者会見した出崎社長は「信頼を裏切ったお客さまにおわびする」と謝罪。自身の辞任は否定し、意図的に偽装したのではないかとの指摘に対しては「その事実はない」と強調した。

　出崎社長は、「偽装ではなく誤表示」だとしたうえで、問題の原因について「法令などの無自覚、現状でよしとする甘えがあった。管理体制が不十分だった」と説明した。

　再発防止策として、調理部門とサービス部門のメニュー作成時に総支配人らがチェックする体制を構築し、全社的な専門部署も新設するとした。納入業者に産地などを証明する書類の提出を求めるといった対策も進める。

　出崎社長は信頼回復のめどが立つまで報酬減額を続ける。このほか、取締役６人と監査役３人はそれぞれ６カ月間１０％減額。親会社である阪急阪神ホールディングス（ＨＤ）の角和夫社長もホテルズの取締役だが無報酬のため、阪急阪神ＨＤの報酬の５０％を当面返上する。

　一方、阪急阪神ＨＤもこの日、謝罪のコメントを発表。「グループの中核会社で発生した事態だ」とし、「信頼回復に全力を尽くしていく」と強調した。

　この問題をめぐってホテルズは７日に消費者庁に報告したが、約２週間公表していなかった。消費者庁は景品表示法に違反するかどうか調査している。
(産経新聞 10/24 23:05)