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当時8歳の娘に食事を与えず入院させ、共済金をだまし取ったとして、母親の縄田佳純容疑者（34）が逮捕されました。

警察によりますと、縄田容疑者は今年1月、娘（当時8）に下剤を飲ませたり、食事を食べないように指示したりして入院させ、共済金6万円をだまし取った疑いが持たれています。

共済金とは入院時に協同組合から支払われるもの。娘は食事を取らずに運動すると引き起こされる「ケトン性低血糖症」だったとみられています。

事件が発覚したのは今年2月。縄田容疑者が入院中の娘にかけた電話でした。

縄田容疑者
「泣くなよ、泣くなんてうっとうしいから」
「食うなよ、寝とけ」
「泣いている理由はユーチューブばっかり見てたから怒られたと（病院に）いいや」

これに病院側が気づき、児童相談所を通じて警察に通報したといいます。ほかにも縄田容疑者はこんなメッセージを送っていました。

縄田容疑者
「しんどくてたべれないってちゃんとゆいや」
「お昼もおやつも夜もやで」

縄田容疑者とはどんな人物なのか。

記者
「マンションで娘と2人暮らしだった縄田容疑者。近くの人によると、親子の様子に変わった点はなかったということです」

近所に住む人
「（縄田容疑者は）すごく明るい人でした。向こうから挨拶してくれるような感じで、優しい感じの人でした」

その一方で、親子を知る人は娘の様子について…

子どもが同じ学校に通う
「かなり子どもがガリガリなので、骨が浮き出ているような感じです。お菓子を与えたときに『食べていいの』って喜んで食べていました」

娘は2018年から43回にわたり入退院を繰り返していました。

娘（警察に対して）
「小学2年生のころから急にママからピンク色の薬を飲まされる。それを飲むと気持ち悪くなってゲェする」

縄田容疑者が不正に受給していた共済金や保険金は、合わせておよそ570万円にのぼるとみられています。

縄田容疑者は取り調べに対し、「故意に娘を低血糖にさせていないし、金をだまそうと思ってしたことではありません」と容疑を否認しています。

【日時】2023年07月19日 10:01
【ソース】TBS News