京都府亀岡市で4月、パトカーに追跡された乗用車が宝石・時計店に突っ込み、炎上する事故があった。創業77年の老舗は大半が焼け、さらに数日後に火事場泥棒にも入られた。事故の影響で系列店は閉店することになり、店長の女性は「積み上げてきたものが一瞬で消えた」と悔しさを語る。
4月17日午前2時ごろ、亀岡市内で赤信号を無視してパトカーに追われた乗用車が、追跡を振り切り、3階建てビル1階の宝石・時計専門店「マツヤマ本店」（同市追分町）に衝突、炎上した。運転していた男子専門学校生（18）=同市=は、制御困難な速度で走行し同乗者を負傷させたとして、自動車運転処罰法違反（危険運転致傷）容疑で家裁送致された。
事故から一夜明け、店長の女性（48）が駆けつけると、ビルの1、2階の大半が焼けていた。店内では、ダイヤの指輪や真珠のネックレス、高級腕時計などが、ほぼ全て焼け焦げていた。
同店を経営する「マツヤマ」（本社・亀岡市）は、同ビル1階の薬局、2階のエステ店も経営していた。ローンが残るエステ機器や、煙を浴びた薬も全て処分せざるを得なかった。エステ店店長も兼ねる女性は「数日間は涙が止まらなかった」と振り返る。
【日時】2022年08月12日 10:31
【ソース】京都新聞
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