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高齢者性特集批判した教授「未経験の弱者アピールではない」
ライフ
2014.01.22 16:00 週刊ポスト
高齢者性特集批判した教授「未経験の弱者アピールではない」
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『週刊文春』1月16日号の「誰が読むの? 『現代』『ポスト』の老人セックス特集」という記事で本誌・週刊ポストのセックス特集を批判した気鋭の思想家、仲正昌樹・金沢大学法学類教授。その真意はどこにあるのか、聞いてみた。
──記事のなかで、<現在五十歳の私は(中略)これまでの人生で、異性であれ同性であれ性的関係を持ったことがない>、つまり童貞であると公言したのはどうしてですか。
仲正:自分の立場を鮮明にした方がいいと思ったから。別に性的不能でもなく、性欲がないわけでもないけれど、私は18歳から29歳まで統一教会の信者で、性的関係を持つ機会がなかった。
脱会したあとに性欲が強まることもなく、そのうち仕事が忙しくなり、セックスする相手も機会もないまま今日まできた。高齢童貞を恥じるわけでもありませんし、さほど孤独を感じるわけでもありません。
ただ、誤解しないでもらいたいのは、「私は高齢童貞だ」などと、弱者アピールをするつもりはないんです。みっともないでしょう。
──「セックスを体験しないと一人前じゃない」という考え方もありますが。
仲正:そういう社会的プレッシャーを乗り切れば、しなくてもいいという人はいると思います。実際、50歳までセックスの経験がない人って、よく聞きますよ。50歳の男性のうち間違いなく数%はいる。
※週刊ポスト2014年1月31日号