5本目のマッチポイントで、相手のバックがネットにかかると、望月は何度も両手を突き上げた。「やったーって感じ。ようやく勝ったって」。生みの苦しみだった。最終セット5−2リードで2本、5−3で2本、マッチポイントがあった。それを逃して追いつかれ、7−8でマッチポイントを握られた。相手のミスに救われると、9−8から突き放した。錦織でさえできなかったジュニア4大大会での決勝進出。望月は「1つの大会、1つの試合。満足しないで決勝も頑張りたい」といたって冷静だった。男女を通じて69年の沢松和子以来、日本勢史上2人目の優勝に挑む。