新生バスケ日本代表の注目選手vol.01 誰もが認めるツーウェイプレーヤー、藤井祐眞は代表でこそ輝く
Bリーグワールドカップ2023予選川崎ブレイブサンダース男子日本代表藤井祐眞
2021/11/15 19:00
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藤井祐眞
文=丸山素行 写真=鈴木栄一
「呼んでいただいた以上、全力で『川崎』の名を背負って頑張っていきたい」
藤井祐眞は拓殖大を卒業後、NBLの東芝ブレイブサンダース神奈川(現川崎ブレイブサンダース)に入団し、8年目を迎えている。
藤枝明誠の2年生だった藤井がウインターカップで挙げた79得点は現在も破られていない1試合の最多得点記録だ。その爆発的な得点力は現在も錆びついておらず、Bリーグ誕生以降も平均10得点前後をコンスタントに記録している。キャプテンを任された今シーズンも、ここまで平均12.5得点とキャリアハイを更新する勢いだ。
チームメートの篠山竜青は、前フリオ・ラマス体制ではキャプテンシーとディフェンス力を評価されて日本代表に定着。東京オリンピック出場こそ叶わなかったが、『日本代表の顔』としてワールドカップ出場に大きな貢献を果たしてきた。藤井は川崎でその篠山のバックアップガードを務めてきたが、平均得点は藤井の方が高く、アシストなどの主要スタッツも篠山と同等か、それ以上の数字を残してきた。もちろん単純な数字だけの比較に意味はないが、これまで藤井が代表に選ばれないことに違和感を持っていたファンも多いはずだ。
身長は178cmと高くはないが、強靭なフィジカルと抜群の跳躍力を有し、チェイスダウンブロックを見舞うシーンを何度も見せてきた。底なしのスタミナを持ち、前戦から激しいプレッシャーをかけ続け、コートに身体を投げ出してボールを奪う。ディフェンスの名手でもある彼は、2シーズン連続でBリーグのベストディフェンダー賞を受賞している。