勅使河原は独特の角度で打つフックと頭から突っ込んでくるパブスタンに苦しんだものの、終始前へ出てプレッシャーをかけると、右を上下に打ち込んで試合を優位に進めた。9回に連打で最初のダウンを奪い、10回にも右を効かせてから相手をボコボコにしてレフェリーストップ。リング上で宙返りして喜びを爆発させ、輪島会長にベルトをささげた。
勅使河原は幼少期、父が再婚した義母にゴミを振りかけた食事を与えられ、学校にも行かせてもらえないなど壮絶な虐待を受けた。中学時代には非行に走り、暴走族となって傷害や窃盗で少年院に2度収容された。小田原少年院にいた19歳のとき、手にしたのが輪島会長の自伝。努力と根性で3度世界王者となった輪島会長に感銘を受けて更生を決意し、ジムに入門した。「ベルトはメチャクチャ重くて試合より手が痛い」と苦笑しながらも、「ボクシングを始めるきっかけになった会長にベルトをプレゼントできて感慨深い」と笑顔いっぱい。「目標はあくまで世界。次はもう1本のベルトを会長にプレゼントしたい」と話した。
勅使河原は幼少期、父が再婚した義母にゴミを振りかけた食事を与えられ、学校にも行かせてもらえないなど壮絶な虐待を受けた。中学時代には非行に走り、暴走族となって傷害や窃盗で少年院に2度収容された。小田原少年院にいた19歳のとき、手にしたのが輪島会長の自伝。努力と根性で3度世界王者となった輪島会長に感銘を受けて更生を決意し、ジムに入門した。「ベルトはメチャクチャ重くて試合より手が痛い」と苦笑しながらも、「ボクシングを始めるきっかけになった会長にベルトをプレゼントできて感慨深い」と笑顔いっぱい。「目標はあくまで世界。次はもう1本のベルトを会長にプレゼントしたい」と話した。