発達障害であることを公言する2人の落語家、柳家花緑(かろく)さんと弟子の柳家花飛(かっとび)さんによる「師匠と弟子の落語&発達障害トーク」が10月7日午後2時から、雲南市木次町里方のチェリヴァホールである。当事者として、特性や職場で困った体験談を語る。
2人とも大人になってから発達障害であると分かった。花緑さんは、祖父で人間国宝の柳家小さんに入門し、22歳で戦後最年少の真打昇進を果たした。2017年に学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)であることを公表し、啓発活動に取り組む。
花飛さんは09年、花緑さんに入門。花緑さん夫婦の気付きで受診し、自閉症スペクトラム障害(ASD)の当事者だと分かった。
「大人になってから分かった発達障害」をテーマに、発達障害の人が企業や事業所で働く場合、得意なことを仕事に生かすにはどうしたらいいか、どのような工夫や配慮をすれば働きやすいかなどを探る。
トークの後は花緑さん、花飛さんがそれぞれ高座に上がり、落語を披露する。
雲南市大東町を拠点に学習障害の子どもを支援する民間団体「みかた―NET」が企画。代表の佐佐木瑠美子さん(67)は「職場での発達特性の理解が進むことを願う」と来場を呼びかける。
大人3千円(当日3500円)、子ども(高校生まで)千円。発達障害のある子どもは無料。事前申し込みは、みかた―NETのホームページから。