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（前編はこちら）

■お笑いYouTubeはどうですか？

編集S　YouTubeもいろいろありましたね。

新越谷　数字的なところからいくと「NOBROCK TV」のどぶろっく回が1,400万再生、トータルテンボス回が1,300万再生。とんでもない数字ですけど、佐久間さん含め、誰も分析できないという。

編集S　でもNOBROCK TVは画期的なチャンネルになりましたよね。

新越谷　テレビのやつが本気でYouTubeやったらこうなるんだということがよくわかった。企画は強いし、キャスティングは自在だし、ちゃんとオリジナルのニュースターも生んでくる。週2更新って、めちゃくちゃ贅沢だと思いますよ。同じ時代に生きててよかったと思うくらい。

編集S　ニュースター。みりちゃむですよね。

新越谷　みりちゃむのTKO木下回、渡部回、ホテイソン回は特にすごかった。笑える罵倒を突き詰めたら人の再生に至るのか、と感動しました。あとみりちゃむだと、う大とシソンヌ長谷川の回も面白かった。というか、もうベースとしてみりちゃむ企画は面白いことが確定しちゃってるので、イレギュラーがいくらでも作れる無双状態になってますよね。

編集S　今後、誰との対戦を期待します？

新越谷　反抗期の娘企画で、ラバーガール大水。人としての再生とかじゃなく、シンプルな殴り合いが見れそう。

編集S　ほかにYouTubeで印象に残ってるのは。

新越谷　粗品の「#みどりの唄」のみどりに会いに行くやつはすごかったなぁ。コンテクストとしての完成度もそうだし、粗品のマインド、マンパワーというものをまざまざと見せつけられた。あんなのと勝負しなきゃいけないんだから、今の若手は大変ですよね。

編集S　ちゃんと採算が取れるようになってきたのか、みんな好きなことやり始めたなと思うチャンネルが増えたような気がします。

新越谷　印象的だったのは、カミナリがさんざん「ドンキーコング」のBGMが好きって話をしてて、調べたらたくみがカッコイイと思ってた曲が全部デビッド・ワイズという作曲家によるものだったと。で、デビッド・ワイズに会いに行くと言ってイギリスに飛ぶ。

編集S　そしたらねえ。

新越谷　アポなしで行って、家にはいないかーとか言ってたら、道端でバッタリ会っちゃうというね。あれもすごい展開でした。

編集S　カミナリのYouTube面白いですよね。

新越谷　そういう系もあれば、例のプールとかピンサロコーヒーとか、バカ笑えるやつもあるし。何しろ2人ともずっとタバコ吸ってんのがいいですよね。好きなことやっていいんだろ？　って言い切ってるスタンス。

編集S　ロングインタビューが見られるのもYouTubeならではです。

新越谷　ほんとそうですね。鬼越トマホークが年末に出した川瀬名人、永野もよかったし、石橋貴明のナイツ・塙、グレープカンパニー社長も面白かった。ニューヨークももちろんそうだし。

編集S　あとは、新越谷さん大好きなぶちラジ！ですか？

新越谷　あれはYouTubeっていうより、ラジオ枠ですかね。

■じゃ、最後にラジオの話を

編集S　ラジオ、まあまあ聞いてますよね。

新越谷　まあまあですけど、聞きたいの全部聞こうと思うとまったく時間が足りない。結果、どの番組も中途半端になってる感じはありますねえ。

編集S　今年、印象的だったのは。

新越谷　印象的というか、この話を避けては通れないというのは、やっぱり『霜降りANN』の粗品2人回でしょうね。リアタイじゃなかったけど内容知らないで聞き始めたので、聞いてるうちに鼓動が早くなっていく感覚でした。なんだこれ、なんだこれって。

編集S　すごいことが行われてる感じ。

新越谷　そう。それで、すごいことが起こってるぞと思って聞いてるのに、普通に粗品の教習所漫談が面白くて、ただそれに聞き入っちゃう時間帯もあるという。10年後にも「あのときの粗品のラジオすごかったな」って言って通じるくらいの事件だったと思いますよ。

編集S　わかります。ほかには？

新越谷　何かあったときの『爆笑問題カーボーイ』はいつも面白いんですけど、今年は中田のあっちゃんの提言があったときの太田さん、よかったですね。あの人、ほんとに優しいんだよなぁって思う。

編集S　シンプルに笑った番組っていうと、なんですかね。

新越谷　これはもう決まってて、『Aマッソヤングタウン』の村上癇癪回。自分で「ダイエットするから、やせなかったら番組に10万円払う」って言いだして、やせられそうになくてブチ切れるという。ずっと面白かった。「病気なってもええんか！」とか「解散や！」とか、いやいやあんたが言い出したんだろっていう。また聞きたくなってきました（笑）。

編集S　Aマッソも好きですよねえ。

新越谷　ラジオ面白いですよ。去年だったか、村上がゴールデンウィークにヒコロヒーとイチゴ狩りに行った話をしてて、「そこに派手な夫婦がいた」みたいなエピソードを挟みつつ、イチゴのきれいな食い方がわからんという感じで終わって、そのあと加納がフワちゃんとスケボーやってるって話を10分くらいして、それが終わったら、村上がいきなり「その夫婦が川崎希とアレクやってん」って、オチを言い忘れてた。あれもすごかった。

編集S　あれはすごいラジオでしたね。あんなの狙ってできないですもんね。

■そんなわけで、今年もおつかれさまでした。

編集S　来年の抱負とかあります？

新越谷　単価高い仕事したい。

編集S　連絡先とかないじゃないですか。やる気ないでしょ。

新越谷　あー、プロフィールのところにメールアドレス入れときます。やる気はなくはない。

編集S　なくはない。

新越谷　では、よいお年を～。

（文＝新越谷ノリヲ）