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「第96回アカデミー賞」で視覚効果賞を受賞した映画「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督、VFXディレクターの渋谷紀世子氏、3DCGディレクターの高橋正紀氏（※「高」は正式には「はしごだか」）、エフェクトアーティスト／コンポジターの野島達司氏が12日に帰国し、凱旋会見を開いた。会場にはサプライズで女優の浜辺美波が駆けつけ、受賞を祝福した。

◆浜辺美波「ゴジラ-1.0」視覚効果賞受賞を祝福

帰国後すぐの会見。山崎監督は「最高の結果になれて、今はほっとしている」と心境を吐露。手にしたオスカー像は「想像を遥かに超える重さでびっくりした。緊張していたけど一瞬忘れるくらいの重さだった」と微笑んだ。

日本映画界初の快挙を祝福しようと、本作でヒロインを演じた浜辺が山崎監督らにサプライズで登場。「本当におめでとうございます。私も（授賞式を）拝見していて、まさか選ばれるとはと思ってびっくりした。みなさんの喜んでいる表情と、監督のすばらしいスピーチ。みなさんがゴジラを1匹ずつ持っているのも、ゴジラチームのいつもの温かさを感じて本当に感動しました」と祝福し、山崎監督に花束を手渡した。

山崎監督からオスカー像を渡された場面もあり、浜辺は「重っ！思っていたよりもすっごい重たい。ちょっと怖い…。落としてしまいそうで持てない」とすぐに返却。初めてオスカー像を目の前にして「いや〜すごい。生で見られる日がくるとは思っていなかったので」と目を大きく開いて観察した。

浜辺は「質問が1つだけあるんですけど…」と切り出すと、「金のゴジラ像、どの瞬間からか蝶ネクタイをつけているのを見た。あれがどなたの…？あれがすごく可愛らしかった」と質問。山崎監督は「あれは僕の友達が作ってくれた。だけど、どっかで落ちてしまった。両面テープでつけてあっただけだから、今はない。みんなに喜ばれたんだよ」と説明した。

また、授賞式で履いて注目された“ゴジラシューズ”が話題になると、浜辺が「今日は履いていないんですね？」と山崎監督らの足元を確認。東京国際映画祭では浜辺も履いていたが、「アカデミーの授賞式で履くとは思っていなかった。知らなかったのでみんなでお揃いだったのがかわいかった」とにっこり。関係者からアカデミー賞ノミネート後、すぐに全員分を発注したことが明かされた。山崎監督は「大至急で作ってもらった」と振り返った。

改めて本作について聞かれると、「私はただ演者の1人として現場にトコトコ行っていただけだった。撮影したものを、みなさんが素晴らしいVFXでゴジラを存在するように作ってくれた。映画に携われたことが幸せ。また劇場に人が来ると思うので、私も観に行きたい」と声を弾ませた。（modelpress編集部）