「2年前と同じだ。もう売り物にはならない。お盆の時期に大打撃だ」。武雄市朝日町で酒屋を営む馬渡稔さん(57)は、店の中まで入り込んだ泥をホースで洗い流す作業を続けながら、水につかった酒瓶に目をやり、肩を落とした。2019年8月の大雨の際にも浸水し、かさ上げなどの対策をとったが、今回も被害を免れなかった。
六角川水系は、支流や用水路の水が流れにくくなり宅地などにあふれ出す「内水氾濫」を繰り返している。過去に水害を経験した大町町福母(ふくも)の会社員、岸川亮一さん(44)は自宅を1・2メートルかさ上げしたが、今回も1階部分が水につかり、1階の家財は9割方廃棄せざるを得ないという。ゴミ出しの手を休め「こう繰り返されると住み続けるか悩む」とため息をついた。
六角川水系は、支流や用水路の水が流れにくくなり宅地などにあふれ出す「内水氾濫」を繰り返している。過去に水害を経験した大町町福母(ふくも)の会社員、岸川亮一さん(44)は自宅を1・2メートルかさ上げしたが、今回も1階部分が水につかり、1階の家財は9割方廃棄せざるを得ないという。ゴミ出しの手を休め「こう繰り返されると住み続けるか悩む」とため息をついた。