日本のジャーナリズムを問う “記者クラブ制度”の弊害
[匿名さん]
東京新聞 望月記者の出版記念でサプライズ「きのうの敵はきょうの友やね」
相澤冬樹 | 大阪日日新聞論説委員・記者(元NHK記者)
6/16(日) 18:39
このお二人が壇上で固い握手(筆者撮影)
保守と革新、敵対関係にあった2人が、思想信条を乗り越え固い握手を交わしました。13日、大阪市で行われた東京新聞、望月衣塑子(いそこ)記者のトークイベントでのこと。なぜこうなったのでしょう? その前に、このイベントのことからご紹介します。
記者クラブの“知る権利”!?
新著を出した望月 衣塑子記者(壇上で筆者撮影)
望月記者はこのほど新著を出しました。その発売を記念して大阪で開かれたトークイベントで、望月記者は驚くべき話を明かしました。
菅義偉官房長官の定例会見で、事実誤認の質問や問題行為があるとして、首相官邸が内閣記者会(官邸クラブ)に申し入れの文書を送った問題。望月記者のことを指すことは明らかで、「記者の質問を制約している」と批判も上がっています。
この話題に触れた望月記者は、官邸クラブ内のある記者が他の記者に述べた発言として、次のように紹介しました。
「これは国民の知る権利と、我々記者クラブの知る権利と、どちらが優先するかという闘いなんだ」
…そもそも記者クラブの“知る権利”なんてあるのでしょうか? 記者が取材するのは国民の“知る権利”に応えるためのはずです。国民の知る権利より、自分たちの仲間内の都合を優先するという、本末転倒の発言です。
会場に語りかける望月記者(壇上で筆者撮影)
この発言について私が直接見聞きしたわけではなく、本人に確認もしていませんから、社名や個人名を明かすのは控えます。しかし、もしも本当にこのような発言があったのだとすれば、それは記者としての資格を自ら放棄したとしか言いようがありません。
[匿名さん]
新型コロナウイルス拡大防止の総理会見を茶番劇にした官邸と官邸記者クラブの愚
news.yahoo.co.jp/byline/tateiwayoichiro/20200302-00165551/
[匿名さん]
「記者クラブ問題の議論を」フリー記者の問いかけに応えた安倍総理発言を内閣記者会が“黙殺”
HARBOR BUSINESS Online / 2020年5月20日 8時31分
写真
◆首相の「記者クラブ」発言を内閣記者会が「ブラックアウト」
報道機関が談合して重要なニュースを伝えないことを報道管制という。英語では「ブラックアウト(black out)」と表現し、「停電」「灯火管制」「瞬間的な記憶喪失」という意味もある。
最重要の課題をスルーするのが日本メディアの特徴だ。安倍晋三首相が4月17日の記者会見(コロナ禍で5回目の会見)で、フリーランスの畠山理仁氏に「記者クラブ制度」について聞かれたのに対して、こう答えた。
「時代の流れの中において、今までのメディアが全てカバーしているのかと言えば、そうではない時代になり始めたのだから、皆様方に議論をしていただきたい」
しかし、そのことを伝えた主要新聞・テレビ局はなかった。
筆者が調べた限り、安倍首相の記者クラブ問題に関する言及を報じた主要メディアは、共同通信が4月17日夜に配信した<「全てカバーできない」 首相、既存メディア巡り>という見出しの記事(篠原雄也記者)だけだ。
この記事では、首相の認識を引用した上で、<記者クラブの在り方そのものには言及しなかった>と書いたが、記者クラブ問題で報道界に対して「議論を」と呼び掛けた点については触れていない。首相が記者クラブのあり方について初めて見解を示したのに、各社で報道管制を敷いているのだ。
◆安倍首相が自らの言葉で述べた発言が“なかったこと”に
畠山氏は『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞し、筆者も取材現場で一緒になることがある、優秀なライター・作家だ。筆者もFacebookで「首相の回答は、日本にしかない記者クラブ制度を調査研究してきた私から見ると、画期的な内容。畠山氏がよくぞ聞いてくれた」と書いた。
[匿名さん]
菅首相誕生を後押しした「黒幕」。5大派閥談合と「記者クラブ」の共犯関係
HARBOR BUSINESS Online / 2020年9月18日 8時33分
写真
9月2日、総裁選への出馬表明会見を行う菅氏(写真/横田一)
◆菅首相就任会見は、記者クラブ記者しか参加できなかった
病気を理由に退陣表明(8月28日)した安倍晋三首相の後任を選ぶ自民党の総裁選挙は9月14日に投開票が行われ、菅義偉官房長官が新総裁に選出された。そして菅氏は16日、衆参両院の本会議で行われる総理大臣指名選挙を経て第99代総理大臣に就任した。
菅氏は自民党総裁に選出された直後の14日午後6時から、東京・平河町にある自民党本部で就任会見を行った。菅氏が総裁としての初の記者会見をどういう形で開くかに注目したが、自民党本部4階にある自民党記者クラブ(平河クラブ)の記者しか参加できない官邸会見型だった。
都内のホテルで開かれた総裁選はフリー記者も自民党報道局へ事前登録さえすれば取材できたが、総裁会見はわざわざ自民党本部に移動して行われた。
会見の司会は谷公一衆院議員(自民党報道局長)。安倍会見と同様に、「スケジュールの都合で30分にする」と一方的に告げて始まった。そして、平河クラブの幹事社3社とクラブ加盟の新聞社2社の計5人の質問しか受け付けなかった。菅氏はモリ・カケ・サクラ問題を聞かれた時、演台に目を落としてずっと台本を読んでいた。記者との問答集が事前にできていたのだ。
[匿名さん]