TBSニュース 3時間前
台風19号は、19日で上陸から1週間を迎えます。再び大雨が予想されている関東甲信や東北地方では、土砂災害への警戒が高まる中、復旧・捜索活動が続いています。
宮城県丸森町の役場前です。18日も朝早くから多くの人が役場を訪れ、罹災証明の受け付けなどを行っています。そして、役場の前には17日までにはなかった宮城県薬剤師会の車両が設置され、薬剤師が被災者のために調剤を行っています。この時間、雨の降り方もかなり強まってきていて、手がかじかむような体感となっています。土砂災害への警戒が高まる中、町内では18日も捜索が続いています。
手作業だった丸森町子安地区の捜索現場には、18日から重機が投入されました。丸森町内での死者・行方不明者の多くは、自宅で被災したとみられています。
「台風のニュースは見ていた」(八巻辰雄さん)
丸森町耕野地区の八巻辰雄さん(58)。台風19号が上陸した今月12日の夜、家族で避難しようとしたその瞬間、土砂が1階に流れ込みました。
「嫁とばあちゃんが玄関に出てきたそのときに、どーんと大きいのがきた」(八巻辰雄さん)
妻は助かりましたが、母親のちゑさん(83)は遺体で見つかりました。
丸森町内の死者7人のうち、身元が判明している4人は全員、自宅で被災したとみられています。
「(避難が)若干遅れた。悔いが残って仕方ない」(八巻辰雄さん)
宮城県内では、19日朝から昼頃にかけて道路が冠水するほどの激しい雨が予想されていて、土砂災害への更なる警戒と早めの避難が必要です。