さて、常に「日本は如何に?」と問い続ける著者の新著である。「AI」と言うものが戦場に革新を齎しうる存在であることは、理科系でも何でもないぬこ田にもよくわかった。
ただ、我が国の官僚制ではなかなかこの国際競争に劣後する公算が高いと著者の熱に伝染するものがある。
飛行場の設営能力に代表される技術的体力のどつき合いに敗北した大東亜戦争の愚を繰り返してはならぬと説く著者の熱に感染してしまうものがあった。まぁ読んで損はない本である。
日本の自衛隊や教育制度などの組織疲労についてはあとがきなどで部分的に触れられているのみで事実上本論ではない。
技術的にここまで兵器が進んでいる、という話が過半数を占めている。
著者は兵器オタクではあるのだろうしその需要を見こんでこうした構成にしているのだろうが、組織や制度への問題意識は鋭くこちらの危機感が伝わってくるなど、本当はこちらをメインにしたかったのだろうと思われる。
ただ、我が国の官僚制ではなかなかこの国際競争に劣後する公算が高いと著者の熱に伝染するものがある。
飛行場の設営能力に代表される技術的体力のどつき合いに敗北した大東亜戦争の愚を繰り返してはならぬと説く著者の熱に感染してしまうものがあった。まぁ読んで損はない本である。
日本の自衛隊や教育制度などの組織疲労についてはあとがきなどで部分的に触れられているのみで事実上本論ではない。
技術的にここまで兵器が進んでいる、という話が過半数を占めている。
著者は兵器オタクではあるのだろうしその需要を見こんでこうした構成にしているのだろうが、組織や制度への問題意識は鋭くこちらの危機感が伝わってくるなど、本当はこちらをメインにしたかったのだろうと思われる。