MAX142キロで防御率0.82…広島ドラ2が無双できるワケ
専門家が見た“特異性”
7/9(水) 7:20
佐藤柳之介富士大からプロ入り…2先発で防御率0.82
広島・佐藤柳之介=宮城出身
異色の新人左腕が台頭してきた。
広島のドラフト2位ルーキー・佐藤柳之介投手は今季2試合に先発し1勝0敗、計11イニング1失点で防御率0.82(6日現在、以下同)。
あのレジェンド左腕をほうふつさせる投球フォームで、7年ぶりのリーグ優勝を狙い2位につけているチームにとって貴重なピースになりそうだ。
宮城・東陵高、富士大を経て入団した佐藤柳。
ウエスタン・リーグで10試合先発、2勝1敗、防御率2.95の実績を積んだ後、6月29日の中日戦(バンテリンドーム)に先発して1軍デビューを飾り、6回2安打無失点で初勝利をゲット。
中6日で先発した今月6日の巨人戦(東京ドーム)でも、5回6安打1失点と好投した。 現役時代に日本ハム、阪神など4球団で捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は、2戦目の巨人戦の投球をチェック。
「変化球を全く制球できず、調子は悪かったと思いますが、それでもいいボールを持っているという片鱗は見えました」と評した。 確かに巨人戦での佐藤柳は、初回先頭の丸佳浩外野手に対し、3球目に投じたカットボールが相手の頭付近を襲い、必死に避けた丸のバットに当たりファウル。続く4球目のカーブもすっぽ抜けて丸の頭上を通過するなど、のっけから荒れ気味だった。
スピードガン表示もMAX142キロと決して速くはなかったが、巨人打線はなかなかタイミングが合わない様子。結局5回83球で6安打を浴びたものの、四死球を許さず、失点は5回2死二塁でオコエ瑠偉外野手に中前適時打された「1」のみに抑えた。
「球持ちが良く、ゆったりした投球フォームやスピードガン表示から受ける印象よりも球威がある。そのギャップによって、ほとんどの打者が差し込まれていました。投球フォーム自体も、打者からは利き腕の左腕が体に隠れてなかなか見えず、最後の最後に、腕が見えたと同時にボールが放たれる印象で、タイミングを取りにくい。そういったところが点を取られない要因だと思います」と野口氏は解説する。
専門家が見た“特異性”
7/9(水) 7:20
佐藤柳之介富士大からプロ入り…2先発で防御率0.82
広島・佐藤柳之介=宮城出身
異色の新人左腕が台頭してきた。
広島のドラフト2位ルーキー・佐藤柳之介投手は今季2試合に先発し1勝0敗、計11イニング1失点で防御率0.82(6日現在、以下同)。
あのレジェンド左腕をほうふつさせる投球フォームで、7年ぶりのリーグ優勝を狙い2位につけているチームにとって貴重なピースになりそうだ。
宮城・東陵高、富士大を経て入団した佐藤柳。
ウエスタン・リーグで10試合先発、2勝1敗、防御率2.95の実績を積んだ後、6月29日の中日戦(バンテリンドーム)に先発して1軍デビューを飾り、6回2安打無失点で初勝利をゲット。
中6日で先発した今月6日の巨人戦(東京ドーム)でも、5回6安打1失点と好投した。 現役時代に日本ハム、阪神など4球団で捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は、2戦目の巨人戦の投球をチェック。
「変化球を全く制球できず、調子は悪かったと思いますが、それでもいいボールを持っているという片鱗は見えました」と評した。 確かに巨人戦での佐藤柳は、初回先頭の丸佳浩外野手に対し、3球目に投じたカットボールが相手の頭付近を襲い、必死に避けた丸のバットに当たりファウル。続く4球目のカーブもすっぽ抜けて丸の頭上を通過するなど、のっけから荒れ気味だった。
スピードガン表示もMAX142キロと決して速くはなかったが、巨人打線はなかなかタイミングが合わない様子。結局5回83球で6安打を浴びたものの、四死球を許さず、失点は5回2死二塁でオコエ瑠偉外野手に中前適時打された「1」のみに抑えた。
「球持ちが良く、ゆったりした投球フォームやスピードガン表示から受ける印象よりも球威がある。そのギャップによって、ほとんどの打者が差し込まれていました。投球フォーム自体も、打者からは利き腕の左腕が体に隠れてなかなか見えず、最後の最後に、腕が見えたと同時にボールが放たれる印象で、タイミングを取りにくい。そういったところが点を取られない要因だと思います」と野口氏は解説する。