スーパーフォーミュラ】大津弘樹vs山本尚貴、両者の明暗を分けた11周目のタイヤ交換判断
10/17(日) 21:58配信
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motorsport.com 日本版
大津(右)を追いかける山本
ツインリンクもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ第6戦を制したのは、Red Bull MUGEN Team Gohの大津弘樹であった。彼にとっては初優勝をポールトゥウィンで飾ることとなったが、決して楽なレース展開ではなかった。
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全車ウエットタイヤでスタートした決勝レースは、路面が徐々に乾いていくという展開。大津は首位をキープしていたものの、2番手を走る山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がジワジワと迫り、背後からプレッシャーをかけていた。
そんな中、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)のコースオフにより11周目にセーフティカーが出動。このタイミングで大津はピットに駆け込みドライタイヤに交換したが、山本はステイアウトを選択した。結果的に山本はセーフティカー明けにピットインしたことで大きく順位を落とし、21周目に平川亮(carenex TEAM IMPUL)と接触してリタイアした。
文字通り、11周目の判断が両者の明暗の分けた形。ピットインを選んだ大津サイドは、予選で「ちょい濡れ路面をドライタイヤで走る」という作戦を採用し、ポールを獲得したという“成功体験”があったため、比較的早いタイミングでも自信を持ってタイヤ交換に踏み切ることができたのだ。