“チーム斎藤”の悲願が成就した。姉の仁美が女子1000メートルを制して距離別ランキングで1位となり代表入りを決めた。試合後の代表発表では、男子の5人目に弟、慧の名前がアナウンスされた。姉は「呼ばれるまで、自分の時よりも心臓がバクバクした」と胸をなで下ろし、弟は「うれしい気持ちでいっぱい」と感慨に浸った。閉会式が終わると、2人だけでハイタッチ。喜びを分かち合った。
4人きょうだい全員がショートトラックに取り組んでいた斎藤家では、“チーム斎藤”で五輪出場を目指してきた。長女の仁美は、ソチ五輪は6番手で惜しくも落選。前夜は眠れないほど緊張したが、「忘れたくても忘れられない嫌な記憶」を払拭した。大会前には不調に苦しんでいた弟に「焦らず基礎を見直して」と助言し、復調を手助け。支え合い、切符をつかんだ。
実家の階段には母が「目指せオリンピック」と記した紙が貼られ、目にする度に気分を高めてきた憧れの舞台。家族の思いを背負って乗り込む仁美は「自分を信じて、仲間を信じて、チーム一丸でメダルを取って帰ってきたい」と誓った。(林 直史)
4人きょうだい全員がショートトラックに取り組んでいた斎藤家では、“チーム斎藤”で五輪出場を目指してきた。長女の仁美は、ソチ五輪は6番手で惜しくも落選。前夜は眠れないほど緊張したが、「忘れたくても忘れられない嫌な記憶」を払拭した。大会前には不調に苦しんでいた弟に「焦らず基礎を見直して」と助言し、復調を手助け。支え合い、切符をつかんだ。
実家の階段には母が「目指せオリンピック」と記した紙が貼られ、目にする度に気分を高めてきた憧れの舞台。家族の思いを背負って乗り込む仁美は「自分を信じて、仲間を信じて、チーム一丸でメダルを取って帰ってきたい」と誓った。(林 直史)