検察の死刑求刑に久保木被告「死んで償いたい」 弁護側は無期懲役を主張 旧大口病院の3人点滴中毒死
2021年10月22日
横浜地裁
横浜市の旧大口病院(現横浜はじめ病院・休診中)で2016年に起きた点滴連続中毒死事件で、入院患者3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われた元看護師久保木愛弓被告(34)の裁判員裁判の第10回公判が22日、横浜地裁(家令和典裁判長)で開かれる。被害者遺族の意見陳述があるほか、検察側の論告求刑、久保木被告の最終意見陳述などが行われる。裁判の模様を速報する。
旧大口病院の点滴連続中毒死事件 起訴状によると、久保木被告は2016年9月15~19日ごろ、いずれも入院患者の興津朝江さん=当時(78)=と西川惣蔵さん=同(88)、八巻信雄さん=同(88)=の点滴に消毒液を混入して同16~20日ごろに殺害し、さらに殺害目的で同18~19日ごろ、点滴袋5個に消毒液を入れたとされる。