■トライアル組はこのところサッパリ
前哨戦となるセントウルSの趣向が変わるにつれ、そこから本番につながる馬が皆無となった昨今。
つまり現在セントウルSは「サマースプリントシリーズ」の最終戦であり、スプリンターズS前のひと叩きレースではなくなってきたということ。
他のレースよりちょっと多めの設定ポイントを稼ぎ、あわよくば逆転のシリーズチャンピオンまでないかと欲の皮をつっぱらかした?(そんなことはない)思いで臨む陣営だってある現状。
このメンツを「G1に向けた調整」勢と読み違えれば、もうあなたの手からは本番の勝ち馬がスルリとこぼれているはずだ。
ではローテから見たスプリンターズSの狙い馬はどこにいるのだろうか。
■サマーシリーズは悪いことばかりじゃない
散々けなしておいてなんだが、逆にこのサマーシリーズの結果をうまく読み解けば、意外と早く答えにつながる面もある。
ではまずJRAのHPから、過去のサマーシリーズ成績を年別に比較してみよう。
タイプ1 ベルカント
15、16年とシリーズ連覇、2期間中に3勝を稼ぐ活躍だったが、ご存じの通り、本番までは勢い続かず。
例年20ポイント以上稼いだ馬は本番でガス欠の危険あり。
タイプ2 ビッグアーサー
夏の間は全休、やおらセントウルSだけ出てきて勝ち、本番は派手にコケる。
15年のスピリッツミノルも同様。
★タイプ3 レッドファルクス(狙い!)
シリーズのどこか1戦だけ使ってきっちり勝ち、あとはお休み→本番直行。
15年ウキヨノカゼも同様。
16年ソルヴェイグも似たローテ。
さらにまったく該当馬無しに見える14年も、
1着スノードラゴン→キーンランドC8着のみで直行
2着ストレイトガール→函館SS11着のみで直行
3着レッドオーヴァル→キーンランドC2着から直行
と、やりたかったことはどの陣営も同じ。
勝てないまでも本番に向けてシリーズでいい足慣らしをしているのである。
■今年狙える馬はあの1頭のみ!
これをふまえて、今年のサマーシリーズ通信簿を見直してみよう。
▼チャンピオンのラインミーティアは、1勝に加えて直前のセントウルSを使っているのが減点。
▼2位のファインニードルは、後半型のローテでしかもセントウルSを快勝と、これも危険な香り。
▼本来なら狙える4位のシャイニングレイとジューヌエコールは残念ながら登録なし。
となれば該当する狙い馬は1頭だけということになる。
それがダイアナヘイロー(牝4・福島厩舎)だ。
ただしこの馬、サマーシリーズは1戦のみの参加だが、それまで順調に4戦を消化した上での重賞勝ちだった点には注意が必要。
また中山が初めてというハンデもあり、素直に推しにくいのは確かだ。
大穴ならキングハート(牡4・星野厩舎)、そして函館SSのみで夏を引き揚げたセイウンコウセイ(牡4・上原厩舎)の巻き返しも怖いぞ。
【日時】2017年09月26日(火)
【提供】YAZIUP