16日、ノジマTリーグ男子のレギュラーシーズン最終戦が行われ、琉球アスティーダ(以下、琉球)がT.T彩たま(以下、TT彩たま)にマッチカウント3-2で勝利した。
この試合に勝った方がプレーオフファイナル進出となる注目の最終戦は、琉球がマッチカウント0-2から3マッチ連取する大逆転で、3/14の両国への切符をもぎ取った。
ウォン、ダブルス名手の真骨頂写真:T.T彩たまのウォン(写真右)と神巧也(写真左)/提供:?T.LEAGUE第1マッチは、ウォン/神巧也(TT彩たま)、リピン/吉村真晴(琉球)が登場した。
両者1本たりとも無駄にしない気迫の込もったラリーを展開。
神が先手を取って攻め、ウォンが厳しいコースを突いて決める展開でTT彩たまペアが流れを掴む。
随所でウォンがダブルスの名手としての真髄を見せ、TT彩たまが大事なダブルスでまず1点をもぎ取った。
死闘の末、松平がジュアンに勝利写真:T.T彩たまの松平健太/提供:?T.LEAGUE第2マッチは、松平健太(TT彩たま)とジュアン(琉球)の対戦。
安定した両ハンドでラリー戦に持っていくジュアンに対して、松平は積極的に足を動かして打点の早いカウンターで攻める。
息を呑むラリーの連続、一進一退の展開が続き、勝負はゲームカウント2-2のファイナルゲームへ。
9-9から踏み込んで台上フォアドライブを振り抜いた松平がポイント。
ジュアン粘って10-10。
なおも松平攻めて11-10。
最後は、チームとファンの気持ちが押し込むように松平のフォアドライブがネットイン。
ゲームオールデュースの死闘の末、TT彩たまが貴重な2点目を取る。
有延、値千金の一勝 ピッチフォードに勝利写真:T.T彩たまのピッチフォード/提供:?T.LEAGUE第3マッチは、ピッチフォード(TT彩たま)と有延大夢(琉球)の対戦。
序盤から、得意のバックハンドで主導権を握ったピッチフォードが第1ゲームを11-4で取り、このままピッチフォードの一方展開になるかと思われた。
しかし、有延がYGサーブからの3球目パワードライブでリズムを掴み、逆に第2・第3ゲームを連取する。
第4ゲームはピッチフォードがラリー戦を制して、勝負はファイナルゲームへ。
最後は有延が気合の3球目回り込みフォアドライブを見せて12-10で勝利し、琉球勝利への望みを繋いだ。
これでマッチカウントは1-2となり、勝負は運命の第4マッチに持ち越しとなる。
大一番に強い吉村、神とのキャプテン対決に勝利写真:琉球アスティーダの吉村真晴/提供:?T.LEAGUE第4マッチは、神巧也(TT彩たま)と吉村真晴(琉球)のキャプテン対決。
大一番にめっぽう強い吉村が第1・第2ゲームを連取する。
緩急をうまく使い分ける吉村に、神が思うように攻められない。
吉村がストレートで神に勝利し、琉球は絶体絶命のマッチカウント0-2から2-2に戻し、いよいよ今シーズンの戦いの行方は、最終戦のビクトリーマッチ次第で決することに。
どちらがファイナルに行くのか。
誰が出るのか。
次のビクトリーマッチを制した方がファイナルへ進出する。
ジュアン、松平に涙の勝利。
琉球が勝利しファイナル進出確定写真:琉球アスティーダのジュアン/提供:?T.LEAGUE運命のビクトリーマッチは第2マッチの再戦、松平健太(TT彩たま)とジュアン(琉球)の対戦となる。
ベンチもサポーターも熱気が最高潮に達する中、ダブルストップ・前陣ブロックと、松平の技術が研ぎ澄まされていく。
しかしジュアンは動じない。
安定した両ハンドで松平のミスを誘い、ジュアンが10-7とリード。
最後はノータッチで松平を抜いて勝利。
後半5ポイント連取で勝利した瞬間、ジュアンは咆哮しベンチに戻った後、突っ伏して嬉し涙を流した。
第2マッチで敗れた松平にビクトリーマッチで挑んだジュアン。
どれほどこのゲームに背負うものが大きかったかを象徴する姿だった。
琉球アスティーダが昨シーズン4位から運命の大一番を制し、両国への切符を手にした。
TT彩たまは、ホームでのサポーターの“爆援”と共にこのレギュラーシーズンを大いに盛り上げたが、わずかにあと一歩ファイナルに届かなかった。
【日時】2020年02月16日(日)
【提供】Rallys