活発な火山活動が続くフィリピン・ルソン島のマヨン山では28日、4度にわたるストロンボリ式噴火で火口から上空高く溶岩が噴出した。
また、折からの雨で火山噴出物が水分を含んで泥流となって流される「ラハール」が発生している。
フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS-DOST)によると、マヨン山では28日、ストロンボリ式噴火が4回観測された。
それぞれの噴火は、36分から最長で1時間近く続き、火口から大量の溶岩が流出。
溶岩流とともに、弾道を描いて飛散する大きな噴石も観測された。
昨年10月から続く山体の隆起は、マグマの上昇が続いていて地下の圧力が高まっていることを示しており、同研究所は「より大規模な噴火に発展する危険性がある」としている。
また28日に降った雨により、火口から噴出された火山砕屑物が水分を大量に含んで流れ落ちる火山泥流「ラハール」も発生した。
ドゥテルテ大統領は29日、ふもとのアルバイ州を訪問し、避難者の現状などを視察するとしている。
【日時】2018年01月29日(月) 12:50
【提供】ハザードラボ