現在放送中のTBS日曜劇場『A LIFE〜愛しき人〜』の後枠として、長谷川博己主演の刑事ドラマ『小さな巨人』がオンエアされることがわかった。
同ドラマは、ノンキャリアでは警視庁の最高峰となる「捜査一課長」を目指していた主人公・香坂真一郎(長谷川)が、ある取り調べの際にミスを犯して、所轄へ左遷。
そこで、小さな事件でも己の正義を信じて挑む同僚たちと出会い、香坂も自分の正義を信じ、“悪”と対峙していくというオリジナルストーリー。
香坂と同じく捜査一課長を目指す刑事・山田春彦役には、岡田将生を起用。
そのほか、安田顕、駿河太郎、手塚とおる、木場勝己、春風亭昇太の出演が決定。
香坂の刑事人生を大きく変える捜査一課長・小野田義信役には超大物俳優が、ヒロインとなる人事課の新人職員・三島祐里役には注目の若手女優がキャスティングされるという。
長谷川は文学座出身の実力派俳優。
『家政婦のミタ』(日本テレビ系)、NHK大河『八重の桜』、『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(フジテレビ系)などで存在感を発揮し、連ドラ主演は、『鈴木先生』(テレビ東京系)、『雲の階段』(日本テレビ系)に続き、4年ぶり3度目となる。
また、昨年7月に公開された主演映画『シン・ゴジラ』は、興行収入80億円を超える大ヒットなり、「第40回日本アカデミー賞」で優秀主演男優賞を受賞するなど、絶好調だ。
ただ、ドラマの主役となると、「数字を持っているかどうか」が重要な要素。
『鈴木先生』は1〜2%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と低迷。
『雲の階段』も最終回以外、すべて1ケタで平均9.3%に終わっており、「演技力があっても地味」「主役より脇役で光るタイプ」というのが、視聴者の一般的な長谷川評だ。
それだけに、『小さな巨人』も、長谷川以外のキャストに懸かっているといってもよさそうだが、それも“地味”というしかない。
「早い話、『小さな巨人』は『A LIFE』の割を食った格好です。『A LIFE』は主演の木村拓哉の要望を聞いていたら豪華すぎるキャストとなり、膨大な制作費がかかっています。さすがに毎クール、そんなことはやっていられないので、次クールでは制作費を安く上げるしかない。TBSとしては、『A LIFE』に全精力を注ぎ込んでいるので、ある意味、『小さな巨人』は“捨てゲーム”になってもいいとの判断なのでしょう」(テレビ制作関係者)
とはいえ、日曜劇場には固定視聴者がついており、キャストが地味でも内容がよければ、そこそこ数字が取れる枠だ。
いい例が、昨年7月期の『仰げば尊し』。
主演は寺尾聰で、脇役陣も地味だったが、ストーリーで視聴者を引っ張り、平均10.5%と2ケタを死守した。
裏のフジテレビ「日9」ドラマは、観月ありさ主演『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』で、とても高視聴率は取れそうにないだけに、『小さな巨人』には追い風となっている。
『シン・ゴジラ』の大ヒットで波に乗る長谷川にとっては、主演ドラマで初の“好成績”を残したいところだろう。
【日時】2017年03月03日(金) 13:00
【提供】日刊サイゾー