アオーバ島の噴火活動が激化するなか、バヌアツ政府は1万1000人の島民を近隣諸島に避難させる計画の検討を始めた。
こうしたなか、ニュージーランド空軍は偵察機を現地に派遣し、上空から噴火口を調査した。
アオーバ島では島中央に位置する火口湖で新たな火山が出現し、爆発に伴って溶岩や噴煙が噴出。
すでに島南部の住民約7000人が避難しているが、同国政府は近隣のペンテコスト島への避難を検討し始めた。
地元メディアの報道によると、シャーロット・サルウェイ首相は27日の緊急閣議で、「約1万1000人の住民はただちに避難準備を開始し、10月6日までには完了させたい」と述べて、一時離島を了承したという。
これを受けてバヌアツの赤十字チームも、島民を移送させるための船舶や、避難所の設置計画に着手している。
すでに過去3週間の火山活動で、島内人口の15〜20%近くが退去していると考えられているが、残る8000人が脱出するには、どんなに急いでも3〜4日はかかると考えられている。
こうしたなか、ニュージーランド空軍は27日、P-3K2オリオン機が火口湖上空から撮影した火口湖の画像を公開。
火口湖中央に出現したふたつの噴火口から立ち上る噴気がはっきりととらえられ、赤外線熱画像では、高温のマグマが地表近くに上昇しているようすが確認できる。
【日時】2017年09月28日(木) 13:10
【提供】ハザードラボ