北朝鮮が開城工業団地にある工場設備を無断で移転し、賃加工衣類を生産、輸出し、外貨稼ぎをしていると報じられた。
米国自由アジア放送(RFA)が現地の消息筋を引用し、北朝鮮が開城工業団地の設備で生産した賃加工衣類を、中国を通じて日本や欧州などへ輸出し外貨稼ぎをしていると23日、報道した。
中国のある北朝鮮貿易商は同メディアに「南朝鮮(韓国)の(開城工団入居)企業関係者らが開城工業団地へ来るのはうれしいが、心配も多い」とし、「われわれの貿易会社が開城工業団地の南韓企業所有の設備を協議もせず、別の場所へ移転して賃加工衣類を生産しているためだ」と明かした。
彼は「昨年から、力のある国家貿易会社は外貨稼ぎ事業で開城工業団地設備を積極的に利用せよとの許可を得て、開城工業団地設備を他の地域へ移して、賃加工衣類メーカーを新設、増強した」とし、「今も開城工業団地設備で生産された様々な賃加工衣類が、中国密輸船を通じて中国を経て、日本と欧州に輸出されている」と説明した。
また「南朝鮮が開城工業団地設備を点検しに来たら、密かに移転した開城工業団地設備を再び元通りにし、外貨稼ぎ事業も中止されるが、平壌本社はこれからどのように対処するかわからない」と付け加えた。
【日時】2019年05月23日(木) 10:41
【提供】WoW!Korea