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　2020年4月2日、フィリピン・セブ州のマクタン島ラプラプ市では、新型コロナウイルス感染拡大防止の一環として、アパートに友人などを招き宿泊させることも禁止されている。

　アクティブシニア・尾田慎二さん(マクタン島木曜会)は「いや〜まいったよ。フィリピンに10年住んでいるけど、こんな事は初めて！ 。友人Tさん(64歳)を、私の借りているアパートに宿泊してもらう予定がダメになっちゃった。

　大家にも事前に話しを通してOKを貰ってたんだ。ところが、外出禁止令以降は、バランガイ(市役所の支所的な役割を持つ町内会)が、アパートの各室の住民を記録し通行書を発行することになったんだ。

　また、アパート住人の家族であっても、避難的な滞在は認められないと厳格なルールが出来上がって。セブ在住者で新型コロナで日本に避難するような人は誰も居ないよ！」と話す。

　Tさんは、ミンダナオの北、ブトアン町にある日本人友人宅に1カ月滞在しながら各地を観光。飛行機や船舶が止まるとの情報を受けて、観光を切り上げて、3月上旬、マクタン・セブ空港に到着。ホテルに滞在しながら、マニラ経由成田行きのチケットを探していたが見つからず。予想より早く国内線の運航が停止となり、マクタン島の安価な(1人室850ペソ、2人室1400ペソなど)ホテルでの長期滞在となってしまった。

　3月29日に外出禁止令が発令。ホテル滞在者には通行許可証が発行されず、ホテルのフロントで、滞在証明を作成してもらい近くのスーパーへ買物に出かけるなどしていた。気晴らしにマクタン島内で有名中堅リゾートホテルに2泊することにした。宿泊費は50％OFF。しかし10組しか滞在者は居ない。ホテル間の移動にGrabを利用したが、運賃は高騰しており通常の3倍の料金だったという。Tさんの退屈なホテル滞在は続く。

　フィリピンの新型コロナウイルス感染確認者数は、2,633人。死亡者は107人。【編集：TS】