安藤ハザマ、水増し請求か いわきなど除染事業・作業員宿泊経費
2017年06月08日 08時00分 Tweet
建設会社の安藤ハザマ(東京)は7日、東京電力福島第1原発事故の除染事業における作業員の宿泊経費について、領収書を改ざんするなどして自治体に水増し請求をしていた可能性があるとして、社内調査を始めたと明らかにした。不正に受給した金額は8000万円以上との報道があり、同社は早ければ来週にも調査結果の一部を公表するとしている。
除染事業は国や自治体が発注。元請け会社は、下請け会社の作業員らの宿泊費などを一時的に肩代わりし、事業の終了後に領収書を示して精算することが一般的という。調査は外部有識者を交え、これまでに受注した全ての除染事業を対象に、不正がなかったか調べる方針としている。
[匿名さん]
安藤ハザマを家宅捜索=除染事業で詐取容疑−領収書改ざん、宿泊費水増し・東京地検
東京地検特捜部の家宅捜索が行われた「安藤ハザマ」本社が入ったビル=19日午後、東京都港区
東京電力福島第1原発事故をめぐる除染事業で、ゼネコン準大手「安藤ハザマ」(東京都港区)が作業員の宿泊費を水増しして改ざんした領収書を福島県内の自治体に提出した問題で、東京地検特捜部は19日、事業費を不正に取得した疑いが強まったとして、詐欺容疑で同社を家宅捜索した。特捜部は押収した資料の分析を進め、改ざんの経緯などを調べる。
安藤ハザマによると、領収書の改ざんが行われたのは2012年にいわき市、13年に田村市とそれぞれ契約した除染事業。実際の宿泊費は1泊5000円だったが、担当の男性社員は1次下請け会社に対し、いわき市について7500円に、田村市は5500円に領収書を改ざんするようメールで指示し、宿泊人数も延べ約1万6000人から約2万5000人に水増しさせた。
水増しの総額はいわき市が約5300万円、田村市が約2700万円に上る。安藤ハザマが福島県内で受注した除染事業は両市での2件を含む計9件で、特捜部は他の事業でも不正受給がなかったか調べる。(2017/06/19-19:05)
[匿名さん]