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鳴り止まぬ誹謗中傷、「恒心教」から狙われた男性が「被害実態」を訴える
NO.9774639 2021/08/23 11:43
ネット上の誹謗中傷が鳴り止まない。直近でいえば、東京五輪をめぐり、特定の選手に対するバッシングが相次いだことは記憶に新しい。
こうした「匿名の刃」は、有名人だけでなく、一般人にも向けられ、みんなで寄ってたかって、個人を追い込んでいく。
加害者たちは、一種の「集団」となることもある。
その一つが、サイバー空間で個人情報をさらすなどの悪質行為をおこなっている「恒心教」(こうしんきょう)と呼ばれるネットワークだ。
標的の1人となった法科大学院生、石渡貴洋さんは、住所や電話番号だけでなく、アダルトビデオの購入履歴まで暴露された。
今年春、石渡さんは、被害実態を伝えたいと実名で取材に応じた。彼のインタビュー記事(2021年4月26日掲載)を再び掲載する。
●現実のものとは思えない「混沌」とした感情になった
2019年10月17日夜、石渡さんは都内の自宅に1人でいた。疲れていたが、目の前のノートPCから目を離せなかった。1カ月半ほど前から始まった、ネット上での個人情報晒しは、エスカレートしていた。舞台となっている2つの掲示板をチェックする必要があった。
突然、まとまった情報が、別サイトからのコピペ、スクショのかたちで流れてきた。そこには「赤面発情」「キス魔変身」「ポロリ」「エッチ」などの単語が含まれていた。
目にした瞬間、心も体も固まった。どう考えても、世に出ることなどありえない情報だった。それは彼のAV購入履歴だったのだ。
どんなAVを見ているかは通常、他人には内緒にする。まして、誰でも目にすることができるネット上に、実名で、どのAVを買ったかを明らかにすることなどしない。
洋服や音楽、食べ物のお取り寄せの情報ならば、まだマシだろう。考えうる限り、「最も晒されたくない情報」が世に出された。その瞬間を石渡さんは、次のように振り返る。