【社会】日本の子どもの6人に1人は貧困家庭。どうして助けを呼ぶ声は届かないのか?
生活能力のない父親と子どもの三人で一枚の毛布を奪い合う家庭、虫歯の治療代も払えずに10本の乳歯全てが根だけになってしまった男児、
食事には調味料とご飯しか出ない毎日の空腹をティッシュの味で誤魔化す姉妹、学費を捻出するために風俗で働く女子大生たち—。
どうして彼らや彼女らは生命の危機が訪れるほどの生活苦になるまで助けを求められなかったのだろうか。
まず、日本では貧困を告白し、助けを求めることを恥と思ってしまう固定観念が強いことが窺える。
また、親も子も助けを求めようにも相談相手が見つからずに孤立してしまうケースが多いのだ。
そして、法律や公的機関の不備も指摘されている。たとえば、日本ではシングルマザーになることで子どもの貧困率が上昇する。
その原因の一つが、元夫から養育費を受け取っている家庭が二割弱しかないことだ。
DVなどの苦痛を受けた相手と二度と関わらないようにするため、親権のある女性でも養育費を要求しないまま離婚してしまう傾向が強いのである。
米国のような徴収代行を導入し、元夫婦が直接のやりとりをしなくても養育費を受け取れるシステムが本書コラムでは提案されている。
生活能力のない父親と子どもの三人で一枚の毛布を奪い合う家庭、虫歯の治療代も払えずに10本の乳歯全てが根だけになってしまった男児、
食事には調味料とご飯しか出ない毎日の空腹をティッシュの味で誤魔化す姉妹、学費を捻出するために風俗で働く女子大生たち—。
どうして彼らや彼女らは生命の危機が訪れるほどの生活苦になるまで助けを求められなかったのだろうか。
まず、日本では貧困を告白し、助けを求めることを恥と思ってしまう固定観念が強いことが窺える。
また、親も子も助けを求めようにも相談相手が見つからずに孤立してしまうケースが多いのだ。
そして、法律や公的機関の不備も指摘されている。たとえば、日本ではシングルマザーになることで子どもの貧困率が上昇する。
その原因の一つが、元夫から養育費を受け取っている家庭が二割弱しかないことだ。
DVなどの苦痛を受けた相手と二度と関わらないようにするため、親権のある女性でも養育費を要求しないまま離婚してしまう傾向が強いのである。
米国のような徴収代行を導入し、元夫婦が直接のやりとりをしなくても養育費を受け取れるシステムが本書コラムでは提案されている。