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木の枝葉が茂りすぎると、隣接する枝葉と重なりあって日光を遮るようになり、昼間でも日光が十分に地面に行き渡らず、様々な植物の生長に悪影響を及ぼします。それにより、地表の栄養は全て雨などで流れだしてしまい、木も満足に栄養を吸収できず、根も十分に張れない弱々しい木になってしまいます。
こうした弱い木でできた林は「線香林」と呼ばれ、風雨で折れやすくなったり、土砂崩れが起きやすくなったりします。この「線香林」を間引く作業を間伐とも呼びます。
また、ご存じの通り木は光合成をして大気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を排出します。一方で木も呼吸をして酸素を取り込み、二酸化炭素を排出もします。若木は二酸化炭素の排出量よりも吸収量の方が多いのですが、成長すると排出量の方が多くなってしまいます。なので、十分に成長した木は伐採して、若い木を植林して育てることで森林全体の炭酸ガスの吸収力を高めることができます。