■謎多き美巨人、本名が明かされたのは21世紀になってから
いったい、「ウルトラの母」とは何者なのでしょうか。
1973年4月6日に放送開始した『ウルトラマンタロウ』で初登場した、あのウルトラの母です。初登場から約半世紀の時が経った現在においても、この「ウルトラの母」なる抽象性が過ぎる名称、女性ウルトラ戦士という要素も加味して今日まで、特撮ファンのみならず、ファッション業界も注目するアイコニックな存在へと上り詰めています。
さて彼女はいったい何者なのか。あの銀色おさげはなんなのか。かなり基本的なことからではありますが、登場から50周年を迎える前に、改めて「ウルトラの母」について振り返っていきましょう。
●説明したい情報が多すぎる!あふれんばかりの魅力
「ウルトラの母」とは何者か。説明するにも、どの情報から埋めていけば彼女のことをスムーズに理解できるのか非常に迷うところです。ここは公式にすがりましょう。円谷プロダクションの公式サイトに書かれているプロフィール情報から見ていくことにします。
出身地はおなじみM78星雲・光の国。「ウルトラの母」とはいっても、実際はタロウの母で、配偶者は「ウルトラの父」です。登場作品は、TVシリーズでは1973年『ウルトラマンタロウ』、そして1974年『ウルトラマンレオ』、そして2006年『ウルトラマンメビウス』、2013年『ウルトラマンギンガ』、2017年『ウルトラマンジード』。さらに劇場版やオリジナルビデオ作品でも10作品以上に出演しています。
なお2019年放送の『ウルトラマンタイガ』のタイガがウルトラマンタロウの息子であるので、すでに彼女がウルトラの「祖母」であることは、かつての少年たちにも届いて欲しい情報です。ちなみに1985年の金子修介監督による映画『みんなあげちゃう』(原作:弓月光)では、落ち込む主人公の少女を慰めるイメージとして、なぜかウルトラの母が登場します。このフットワークの軽さは、母のサービス精神を物語っています。
【日時】2022年03月05日 08:10
【ソース】マグミクス