乗客数が低迷するJR木次線の観光振興策を官民で考えるプロジェクトチーム(PT)の会合が21日、雲南市内であった。観光列車・あめつちが乗り入れる2024年から同線のテーマを「出雲の奥に」とし、沿線の魅力をPRすることを決めた。
出雲大社や松江城といった島根県内を代表する観光スポットのさらに「奥」に行けば未知の魅力が眠っているというメッセージを込めた。出雲市大社町が生誕地で歌舞伎の始祖とされる「出雲阿国(いずものおくに)」ともかけた。
今後はテーマを掲げ、あめつちを使った旅行商品造成や県アンテナショップ・日比谷しまね館(東京都千代田区)のデジタルサイネージでのPR広告掲出を進める。
あめつち乗り入れ時は車内ガイドが乗車し、折り返しの出雲横田駅(奥出雲町横田)で、吹奏楽や神楽によるおもてなしを検討。観光タクシーやレンタサイクルを整備して二次交通の拡充を図る。PT事務局で雲南市観光振興課の高橋司課長は「沿線の魅力をさらに掘り下げ発信する」と話した。