日本の電気自動車ベンチャー『HW ELECTRO』が発売を発表している小型商用EV『ELEMO』が、2021年4月12日、初めてのナンバー取得に成功しました。千葉県の袖ケ浦陸運局で晴れてナンバープレートを受け取る瞬間に密着取材してきました。
『HW ELECTRO株式会社』が発売する小型商用電気自動車『ELEMO(エレモ)』については、『小型商用電気自動車『ELEMO』を発売するベンチャー企業『HW ELECTRO』の心意気とは』(2020年11月29日)と題した記事でもお伝えしました。
改めてポイントを整理しておきましょう。まず、『HW ELECTRO』とは、もともとタイヤブランド『GOODRIDE JAPAN』の代表としてモータースポーツ活動などにも取り組んできた蕭偉城(ショウ・ウェイチェン)さんがCEOとして立ち上げた、日本発の電気自動車ベンチャーです。
乗用車では大手メーカーに太刀打ちするのは難しいけど「小型商用車にチャンスあり!」と一念発起したショウさんが選んだのが、アメリカに本社を置く『CENNTRO』社のベースモデルでした。そもそも、CENNTRO では欧米諸国のベンチャー企業などとパートナーシップを組み、このベースモデルを元に各国のニーズに合った小型EVを展開しています。
つい先日も、アメリカの小型EVメーカー『AYRO』が、このベース車両を活用した移動式のワクチンセンター(保管用の超低温冷凍庫や接種のための設備を搭載した小型EV)を展開するプロジェクトを立ち上げたことが『CNET Japan』でも報じられました。
HW ELECTRO では、この CENNTRO のベースモデルを独自に輸入。足回りなどを改良し、AC電源を取り出せる100V1500Wのコンセントやブレーキの踏み間違い防止システムを取り付けるなど、日本仕様に仕上げた『ELEMO』を発表し、日本国内でのナンバー取得を目指してきたのです。