こんな小型EVトラックがあったらいいな。
そんな声にこたえるような、多用途小型電気商用車「ELEMO(エレモ)」が日本で本格的に走り出すことになった。
エレモの企画、および販売を手掛ける、HWエレクトロ社が2021年6月24日、報道陣向けに開いた情報公開の場で明らかにした。
もともと、エレモはオーストリアのマグナ・シュタイア社のエンジニアが設定した商用車だ。
マグナ・シュタイアといえば、カナダのマグナインターナショナル傘下の大手自動車部品メーカーで、大手自動車メーカー向けに新型車の最終組立を請け負うことでも知られている。トヨタのGRスープラと、その実質的な兄弟車であるBMW Z4もマグナ・シュタイアのオーストラリア・グラーツ工場で全数が生産されている。
また、マグナ・シュタイアは近年、さまざまな種類の電動車のアイデアを公表しており、そのうちの1つがエレモの原型だ。
HWエレクトロ社によると、エレモの原型は当初、フランスの企業が量産化したが事業破綻し、その後アメリカ企業が事業を引継ぎ、HWエレクトロ社がサスペンションなど日本市場向けにさまざまな改良を施しエレモになった。
また、近い将来にはHWエレクトロ社が独自設計した多目的小型電気商用車を日本で販売する予定もあるという。