地球連邦政府の崩壊
度重なる戦乱で地球連邦政府は弱体化、宇宙植民地である各サイドの自立化を促していった。だがそれは、連邦内部では反サイド主義ともいえる地球至上主義を醸成させてしまう。
時に宇宙世紀217年、連邦政府がついに組織防衛本能を発動させ、政府の命令により軍が各サイドの制圧を開始した。この強硬な姿勢がサイド自治政府の反発と抵抗を招くことになり、市民の支持を受けたサイド駐留軍と連邦侵攻部隊による争いが各地で頻発し、高烈度紛争へと発展していった。最終的に地球寄りのサイドが仲介役として紛争を調停した。これが連邦瓦解を決定づけた。
連邦崩壊後の新世界
紛争終結後、サイドの独立を認めざるを得なかった地球連邦は分裂、サイドは地球と国際法上同等の権利を持つ存在となり遂に宇宙移民者達の悲願が達成された。これを機にサイドを構成するコロニー(植民地)という差別的な名称はセツルメント(Settlement, 入植地)と改められた。
総会に議席を持ち連邦を構成していた地球上の国家はそのまま一つの政体に留まったままであり、それが地球政府だった。地球政府は親地球派サイドのサイド2、サイド3、サイド5、サイド7を取り込み、新たに連邦制国家セツルメント国家議会を打ち立てた。一方、これに属さないサイド1、サイド4は月と手を組みセツルメント自由同盟を結成した。こうして人類社会は新たな時代を迎えた。しかし現在の政治状況はひどく脆弱かつ不安定なものであり、その秩序維持に予断は許されない。今回のサイド8独立はポリティカル・パワー・バランスに大きな影響を及ぼすことも懸念されていた。
度重なる戦乱で地球連邦政府は弱体化、宇宙植民地である各サイドの自立化を促していった。だがそれは、連邦内部では反サイド主義ともいえる地球至上主義を醸成させてしまう。
時に宇宙世紀217年、連邦政府がついに組織防衛本能を発動させ、政府の命令により軍が各サイドの制圧を開始した。この強硬な姿勢がサイド自治政府の反発と抵抗を招くことになり、市民の支持を受けたサイド駐留軍と連邦侵攻部隊による争いが各地で頻発し、高烈度紛争へと発展していった。最終的に地球寄りのサイドが仲介役として紛争を調停した。これが連邦瓦解を決定づけた。
連邦崩壊後の新世界
紛争終結後、サイドの独立を認めざるを得なかった地球連邦は分裂、サイドは地球と国際法上同等の権利を持つ存在となり遂に宇宙移民者達の悲願が達成された。これを機にサイドを構成するコロニー(植民地)という差別的な名称はセツルメント(Settlement, 入植地)と改められた。
総会に議席を持ち連邦を構成していた地球上の国家はそのまま一つの政体に留まったままであり、それが地球政府だった。地球政府は親地球派サイドのサイド2、サイド3、サイド5、サイド7を取り込み、新たに連邦制国家セツルメント国家議会を打ち立てた。一方、これに属さないサイド1、サイド4は月と手を組みセツルメント自由同盟を結成した。こうして人類社会は新たな時代を迎えた。しかし現在の政治状況はひどく脆弱かつ不安定なものであり、その秩序維持に予断は許されない。今回のサイド8独立はポリティカル・パワー・バランスに大きな影響を及ぼすことも懸念されていた。