>>612 >黄泉の国
日本神話ではイザナギイザナミ伝説で、火の神を産んだイザナミは死んで、黄泉(よみ)と呼ばれる「死者」の国へいく。後に夫イザナギの黄泉の国訪問の話は有名。ギリシャ神話にもオルフェ(オルフェウス)の死者の国(ハデス)訪問とシフトする。いわゆる冥界(めいかい)。ユダヤ伝承によると死者の国(黄泉または陰府)シェオールには五つの区分があるとされています。真ん中がパラダイス、あと四つは「慰め」「苦しみ」「眠り」「(不明)」とされています。尚、真ん中の「パラダイス」は以前は地上のエデンにありましたがエゼキエルの預言より下界(冥界)の黄泉(シェオール)に移った、とされています。(エゼキエル31:16、18)キリストの死により、シェオールのパラダイスにいた住民(アダム、ノア、アブラハム、ヤコブ、モーセ、ダビデなど)はパラダイスごと天国へエクソダスして凱旋帰国しています。ですからキリスト復活昇天後はパラダイスは天国にあります。
パラダイス以外の四つの黄泉の国は相変わらず下界にあります。キリスト者はストレートに天国にあるパラダイスへ行き、キリスト者以外は黄泉の国で「最後の審判」の裁きまで留め置かれます。つまりシェオール(ハデス)は裁判前の留置場のようなもの、裁判後は審判がくだると拘置所へ行きます。本当の「地獄」燃える火の湖 「ゲヒンノム(ゲヘンナ)」は未だ誰一人として行っていない理由はまだ「最後の審判」がくだされていないからです。
地上世界を黄泉と混同してはなりません。比喩的に黄泉だ地獄だと言うならわかりますが、死者の国の黄泉の実相を混乱させることは避けましょう。