◇後退とらえ、会心のメン
両校一本も取ることができないままもつれ込んだ時間無制限の代表戦。筑波大の筒井と鹿屋体大の真田は互いに譲らなかった。「高校時代から知っている相手。手の内が互いに分かるから、安易に技を出せなかった」と筒井。相手のコテを警戒するあまり、得意のメンを打ち込めずにつばぜり合いを繰り返した。
流れが変わったのは、開始9分過ぎ。競り合いから体勢を整えたところで、真田が後ろに下がったのを見逃さずに飛び込んだ。「勝つならあれしかなかった」という会心のメン。2年ぶりの日本一をつかみ、「今までの勝利とは違う」と笑った。
過去にも日本一の経験がある鍋山監督は「突出した世代ではない」と言う。だからこそ、筒井ら4年生は力不足を自覚し、練習量を自主的に増やしてきた。真摯(しんし)な取り組みが結果につながり、鍋山監督は「今年は勝ちたいではなく勝たせたい、と思っていた。うれしいですね」と喜んでいた。【倉沢仁志】
▽3回戦
明大1−0日体大、大東文化大4−1中部大、国士舘大4−2慶大、鹿屋体大2−1中大、関大3−2東北学院大、別府大2−1関学大、駒大4−2早大、筑波大5−0大産大
両校一本も取ることができないままもつれ込んだ時間無制限の代表戦。筑波大の筒井と鹿屋体大の真田は互いに譲らなかった。「高校時代から知っている相手。手の内が互いに分かるから、安易に技を出せなかった」と筒井。相手のコテを警戒するあまり、得意のメンを打ち込めずにつばぜり合いを繰り返した。
流れが変わったのは、開始9分過ぎ。競り合いから体勢を整えたところで、真田が後ろに下がったのを見逃さずに飛び込んだ。「勝つならあれしかなかった」という会心のメン。2年ぶりの日本一をつかみ、「今までの勝利とは違う」と笑った。
過去にも日本一の経験がある鍋山監督は「突出した世代ではない」と言う。だからこそ、筒井ら4年生は力不足を自覚し、練習量を自主的に増やしてきた。真摯(しんし)な取り組みが結果につながり、鍋山監督は「今年は勝ちたいではなく勝たせたい、と思っていた。うれしいですね」と喜んでいた。【倉沢仁志】
▽3回戦
明大1−0日体大、大東文化大4−1中部大、国士舘大4−2慶大、鹿屋体大2−1中大、関大3−2東北学院大、別府大2−1関学大、駒大4−2早大、筑波大5−0大産大