>>289
そんなグリーニーだが、野村氏が巨人に移籍すると、そこでもその薬物がまん延していた。グリーニーの原産国はメキシコ、グアテマラといった中米の国々であり、グリーニーを他の選手に譲渡していたのは主にそういった国からやってきた助っ人外国人たちだった。当時のジャイアンツでは、ガルベスがドミニカ共和国出身、デセンスがメキシコ出身で、彼ら自身、試合や練習の時にグリーニーを頻繁に使っていた。さらに他の選手にグリーニーを譲渡していたため、当時のジャイアンツでは、ガルベス経由で手に入れるグリーニーを「ガル薬」、デセンス経由の場合は「デス薬」と呼ぶ隠語すらでき上がっていたという。その時のチームメイトでグリーニーを使っていなかったのは、槙原寛己、高橋尚成、桑田真澄、松井秀喜ほか何名かほどしかいなかったと野村氏は綴っている