馬毛島買収160億円積算根拠 防衛省「適切な段階で説明」 口利き疑惑、加藤官房長官否定
11/14(土) 11:00配信
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南日本新聞
馬毛島
自衛隊基地整備計画と米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている西之表市馬毛島の買収に関し、防衛省の鈴木敦夫地方協力局長は13日の衆院安全保障委員会で、地権者と売買契約した約160億円の積算根拠について、「取得に向け地権者と交渉中で現時点では答えられないが、適切な段階で説明する」と答えた。
【写真】馬毛島
野党側は防衛省の当初の土地評価額が約45億円だったと指摘したが、鈴木局長は「防衛省が評価額をこれまで公表したことはない」と説明した。
一方、土地の買収に絡み、加藤勝信官房長官が口利きした疑いを今週発売の週刊誌が報じた。加藤氏は13日の衆院内閣委で「私から政府関係者に対して要請、要望したことはない」と疑惑を否定した。
島の大半を所有していたタストン・エアポート社(東京)と防衛省の土地売買交渉で、仲介役を果たしたと週刊誌が指摘した不動産会社関係者とは「義父(故加藤六月元農相)がお世話になった方の知人を介し、面会した」と説明。その際、買収に関し、国への協力の意向を伝えられたことは認めた。自身のパーティー券を、この関係者が購入したことも認めたが、献金は受け取っていないとした。
[匿名さん]
加藤官房長官が“口利き”か 「利権の島」買収価格が跳ね上がった舞台裏
12/1(火) 5:56配信
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デイリー新潮
加藤勝信官房長官
馬毛島(まげしま)買収交渉の裏で、当時は自民党総務会長だった加藤勝信官房長官と面会を重ねた親密企業が売買成立によって丸儲け。「週刊新潮」11月19日号の記事について国会で追及され、親密企業によるパーティー券購入を認めた加藤氏。さらに「口利き」の状況証拠も揃っており……。
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パンドラの箱が開いた——事情を知る関係者からはそんな声も上がっている。
疑惑の舞台は、鹿児島県・種子島の西方約12キロの場所に浮かぶ無人島、馬毛島である。疑獄事件の疑いが持ち上がったり、使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設計画が浮上したり、常に人間の欲望に翻弄され続けた「利権の島」。2011年には日米外務・防衛閣僚会合(2+2)の共同文書に、米軍空母艦載機の発着訓練(FCLP)の候補地として明記され、防衛省が買収に乗り出した。にもかかわらず折り合いがつかない状況が長く続いたのは、地権者が一筋縄ではいかない人物だったからである。
島の99%以上を保有してきた「タストン・エアポート」社の立石勲氏。あくまで売買での契約を求める防衛省に対し、賃貸借契約を求めた勲氏はその一方で、「馬毛島が高額で売却できたあかつきには……」などと言ってさまざまな人物や会社から借金を重ねた。その中には広域暴力団の元組長までいたのだから、防衛省が交渉に二の足を踏んだのも無理はない。さらに、勲氏が売買での契約を了承してからも膠着状態が続いた大きな要因は、島の土地の評価額である。17年に防衛省が提示した額は45億円。一方の勲氏は独自に整備した滑走路などを加味して400億円を提示。実に10倍近い開きがあり、歩み寄りは不可能とみられていた。しかし、最終的に両者は合意に至るのだ。
[匿名さん]