介護施設での虐待は年々増加
有料老人ホームなどの介護施設で起きた高齢者の虐待については、高齢者虐待防止法に基づいて施設が自治体に通報することが義務づけられており、厚生労働省が年に一度その件数や要因について公表しています。
それによりますと、高齢者が介護施設で職員から虐待を受けた件数は、年々増加しており、統計を取り始めた平成18年度には54件でしたが、平成27年度には408件となっています。
虐待が起きた要因は、介護をする側の知識や技術の問題が66%と最も多く、ストレスや感情コントロールの問題が27%、性格や資質の問題が10%などとなっています。
また、虐待の内容は暴力などの「身体的虐待」が61%、暴言などの「心理的虐待」が28%、おむつを替えないなどの「介護放棄」が13%となっています。
介護施設での事件をめぐっては、3年前、川崎市の有料老人ホームで当時勤務していた職員が入所者3人をベランダから転落させて殺害したとして殺人の罪で起訴されたほか、ことし7月には群馬県富岡市の老人ホームで当時勤務していた職員が入所者の84歳の女性の顔を殴って大けがをさせたとして傷害の罪で起訴されています。
厚生労働省はことし3月、高齢者虐待の防止策について都道府県に対して通知を出し、施設内で介護技術や認知症への理解を深めるための研修を実施するほか、職員のストレス対策に取り組むよう呼びかけています。
有料老人ホームなどの介護施設で起きた高齢者の虐待については、高齢者虐待防止法に基づいて施設が自治体に通報することが義務づけられており、厚生労働省が年に一度その件数や要因について公表しています。
それによりますと、高齢者が介護施設で職員から虐待を受けた件数は、年々増加しており、統計を取り始めた平成18年度には54件でしたが、平成27年度には408件となっています。
虐待が起きた要因は、介護をする側の知識や技術の問題が66%と最も多く、ストレスや感情コントロールの問題が27%、性格や資質の問題が10%などとなっています。
また、虐待の内容は暴力などの「身体的虐待」が61%、暴言などの「心理的虐待」が28%、おむつを替えないなどの「介護放棄」が13%となっています。
介護施設での事件をめぐっては、3年前、川崎市の有料老人ホームで当時勤務していた職員が入所者3人をベランダから転落させて殺害したとして殺人の罪で起訴されたほか、ことし7月には群馬県富岡市の老人ホームで当時勤務していた職員が入所者の84歳の女性の顔を殴って大けがをさせたとして傷害の罪で起訴されています。
厚生労働省はことし3月、高齢者虐待の防止策について都道府県に対して通知を出し、施設内で介護技術や認知症への理解を深めるための研修を実施するほか、職員のストレス対策に取り組むよう呼びかけています。