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海外のオンラインカジノサイトで賭博をする違法行為が社会問題化している。スポーツ界や芸能界にも広がり、昨年の摘発者は全国で279人と過去最多となった。青森県内では男性1人が逮捕され、罰金を命じられた。場所や時間を問わずに利用できる手軽さや、短時間で勝負がつくスピード感に魅せられた男性は、複数の海外サイトに登録し賭け続けた。

「日本で何万人も利用している。捕まることはないだろうと思っていた」。男性は逮捕後、警察の取り調べにこう供述した。

確定裁判記録によると、パチンコ、競馬、オートレースが趣味だった男性は5年前、人気ナンバーワンオンラインカジノと銘打ったネット広告を見つけた。「いつでも遊べる、多種多様なゲーム」との魅力的な言葉に引かれて登録した。

バカラ、スロット、トランプ…。サイトではさまざまなゲームが用意されていた。さらに2～3カ月たつと、新しいゲームが追加された。「競馬やオートレースは1レースの勝敗が分かるまで30分。オンラインカジノは1分で勝ち負けがつく。飽きることはなかった」

サイトが突如閉鎖され、預けていた金が引き出せなくなることも。その都度、新たなサイトに乗り換え、「これまでに20～30のサイトにアクセスした」。ほぼ毎日、パソコンやスマートフォンで自宅、通勤電車内、外出先、職場の休憩中など時間が許す限り賭博をした。