NBAキャリア17年目の今シーズン。ニコラ・バトゥームはロサンゼルス・クリッパーズで78試合に出場し、平均17.5分4.0得点2.8リバウンド1.1アシストに3ポイントシュート成功率43.3パーセント(平均1.1本成功)を残し、プレーオフチームでローテーション入りしていた。
203センチ104キロのフォワードは、複数ポジションをカバー可能なディフェンス力を持ち、ボールを受け取ってからノーディップ(ディップとはショットを放つべくセットするために両手を一度下げること)で繰り出すクイックリリースの長距離砲は健在。
デンバー・ナゲッツとの「NBAプレーオフ2025」ファーストラウンドでは、イビツァ・ズバッツがベンチへ下がっている時間帯にニコラ・ヨキッチと主にマッチアップするなど攻防両面で貴重な働きを見せた。
クリッパーズは最終第7戦に敗れたことで、3勝4敗でポストシーズンを終えたものの、バトゥームはシリーズ平均でチーム5位の24.5分コートに立ち、5.6得点3.9リバウンド2.0アシスト1.7ブロックに3ポイント成功率39.4パーセントを記録。
シリーズ第6戦では34分22秒のプレータイムで6得点5リバウンド6アシスト2スティール3ブロックとオールラウンドな活躍で勝利に大きく貢献していた。
昨年夏のパリ・オリンピックでアメリカ代表との決勝に敗れた後、バトゥームはフランス代表から引退することを表明。36歳のベテランは、昨夏クリッパーズと2年契約を結んでおり、来シーズンの契約がプレーヤーオプション(PO)となっている。
そのオプションを行使してクリッパーズへ残留する見込みのバトゥームは、先日フランスのメディア『BeinSports』とのインタビューに応じて「次のシーズンが僕のラストシーズンにする絶好の機会」と話していたため、2025-26シーズン終了後に現役を引退する可能性が高くなった。
クリッパーズはバトゥームに加えてジェームズ・ハーデンも来シーズンの契約がPO。さらにアミール・コフィーやベン・シモンズ、パティ・ミルズらが制限なしフリーエージェント(FA)となる。
バトゥームは貴重なセカンドユニットの一角なだけに、クリッパーズとしてもPO行使でチームへ戻ることを望んでいるはずだ。
【動画】ナゲッツとの第6戦でバトゥームが見せた好プレー集!