■インバウンド7割、国内客「気軽に行けない」
金沢市内のホテルで大型連休(ゴールデンウイーク)の宿泊料金が高騰している。ビジネスホテルの中には、通常の休日の3倍近い値段設定も見受けられ、1室5万円と高級ホテル並みになっているところもある。国内の観光客から「気軽に金沢に行けなくなる」と懸念する声が聞かれる一方、円安を背景にインバウンド需要は勢いが止まらず、宿泊者の70%が外国人というホテルも出ている。
「最高値は4万9千円でした。昨年の1・5倍くらいですね」と語るのは、南町にある大手ホテルチェーン「東急ステイ金沢」の担当者。5月3日宿泊分の標準的なダブルルームの値段は、1年前の販売開始時は2万円だったが、最終的に5万円近くに値上げしても満室となった。
石川県のまとめでは、昨年の県内の外国人延べ宿泊者数は110万6千人と過去最多を突破。観光庁の宿泊旅行統計でも今年1月の外国人宿泊者は前年の約2倍となり、右肩上がりで上昇している。
同ホテルでもインバウンドの獲得に力を入れており、4月の宿泊者に占める比率は67%と、昨年の36%から大幅に上昇した。円安の影響で高めの料金設定でも支払う外国人客は多く、担当者は「値下げ合戦はせず、ホテルのサービスと付加価値を打ち出していきたい」と話した。
ダイワロイネットホテル金沢駅西口では、3日のダブルルームが1室4万4100円と、通常の休日と比べ約3倍の水準にまで上がった。金沢市内のホテル関係者は「全ホテルが同じように高値を設定している訳ではないが、休日に大幅に価格を上げるホテルもある」と指摘した。
ANAクラウンプラザホテル金沢や金沢東…
【日時】2025年05月02日(金) 05:02
【ソース】北國新聞社