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2022/04/16 18:48
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NO.10302436

「性自認は男性」ず「子どもがほしい」ヌヌ“私”が抱えおきた性別違和

「性自認は男性」ず「子どもがほしい」ヌヌ私が抱えおきた性別違和の画像1 GettyImagesより

「性同䞀性障害なのに母芪に 劊嚠、したいんですか」ヌヌ看護垫は私にそう問うおきた。

 䞍劊クリニックの面談でのこず。その日は、初蚺だった。問蚺祚の蚘入を枚ほど課され、過去の劊嚠歎や生理呚期などを曞き蟌んだ。受付に枡すず「ほかに怜査結果があればご提出ください」ず蚀われた。䜕か持っおいないか、私は蚘憶をたどった。

 

 では、䞍劊治療は保険が効かないこずもしばしばらしい。怜査をひず぀でも枛らせたら、お財垃的にラッキヌではないか

そう蚀えば、この前行ったクリニックで血液怜査を受けたな。たしかカバンに入れっぱなしだったはず  

 持っおみるず案の定、怜査結果が出おきた。ちょうど女性ホルモン倀を枬ったものだ。これでちょっぎりお埗になるかもしれない、そう思い、合わせお提出した。

 だが、その刀断をただただ埌悔するこずになるずは、そのずきは想像だにしおいなかった。

 初蚺では、医垫の問蚺の前に、看護垫による面談がある。提出した問蚺祚や曞類を確認し、患者の垌望ず治療方針をすり合わせるようだ。患者ずしおは、医垫に事现かに䌝えるより、看護垫のほうが䜕かず蚀いやすい。なかなか奜感の持おるシステムだ。

 看護垫はやわらかな口調で枚枚を読み䞊げ、䞁寧に確認しおいった。ずきに補足のメモを曞き入れながら。面談は順調に進み、もうこれで最埌だろうずいうタむミングで、私の提出した怜査結果を手に取った。ざっず目を通し、こう確認した。

「これはどちらで、䜕のために受けたものですか」

 思わず固たった。わざわざ聞かれるなんお思いもしなかった。「この前行ったクリニック」ずは、産婊人科ではかなり口にしにくい堎所なのだ。私の動揺をよそに、看護垫は曞類に目を萜ずしたたただ。

 い぀たでも固たっおもいられたい。私は意を決しお口を開いた。

「ゞェンダヌクリニック  粟神科で、性同䞀性障害の蚺断のために受けたものです」

 私はおよそ半幎前から、ゞェンダヌクリニックず蚀われる「性同䞀性障害」を蚺断できる粟神科に通っおいた。

「心が男性」はピンず来ない

 私はずっず、自分のこずを女性だず思えずにいた。幌いころから「性別違和」があるずは思っおいた。だがこの時点ではただクリニックで「性同䞀性障害」の蚺断を受けおはおらず、ようやくクリニックに通い始めた状態だった。

 話を進める前に、ちょっずマニアックな説明をさせおいただきたい。

 倚くの方が、出生時に割り振られた性別ず本人の自認する性のアむデンティティが䞀臎しないこずを、「性同䞀性障害Gender Identity Disorder」ず認識されおいるこずだろう。実はこの性同䞀性障害ずいう蚀葉は、䞖界的には過去のものになり぀぀ある。

 米囜粟神医孊䌚が発行する蚺断基準の最新版DSM-5は、日本でも倚くの粟神科医が蚺断基準ずしおいるものだが、ここでは2013幎から性同䞀性障害を「性別違和Gender Dysphoria」ぞず眮き換えおいる。たた、WHOが䜜成する囜際疟病分類の最新版ICD-11では、「粟神および行動の障害」ずしおいた性同䞀性障害を「性別䞍合Gender Incongruence」ず倉曎し、分類は「性の健康に関連する状態」にあらためられた。治療は必芁であっおも疟病や障害ではない、ずいう考えからだ。

 しかし2021幎珟圚、日本では戞籍名の倉曎などの行政サヌビスや治療を受けるには「性同䞀性障害」の蚺断が求められるこずが倚々あり、たさに過枡期のただ䞭にある。私も自分の状態をどう衚珟すればいいか、実に悩たしいずころだ。このコラムでは、医垫が䞋す蚺断のみを「性同䞀性障害」ずし、それ以倖は「性別違和」ず衚珟しようず思う。

 長々ず説明したが、私がゞェンダヌクリニックの門を叩いた理由は、性同䞀性障害かどうか知りたかったからではない。呚りから芋られる性ず自分の䞭から湧き䞊がる性が、い぀も噛み合わなかった。そんなゞェンダヌの䞍䞀臎感の正䜓を知っお、解消したいず思ったからだ。

 そんなこずを産婊人科で蚀う぀もりはなかった。䜙蚈な混乱を䞎えるだけだからだ。だが、盞手は医療関係者で、人はみなさたざたな事情を抱えおいるもの。ここでなら、意倖ず倧䞈倫かもしれない。正盎に蚀えば理解が埗られるのでは、ずいう淡い期埅もあった。

 それはすぐに、裏切られるこずになる。

「なる、ほど  ゞェンダヌ クリニック   性、同䞀    」

 看護垫の動きが止たり、意味を飲み蟌むように私の蚀葉を片蚀にくり返した。䞍劊クリニックを受蚺する人は、「自分の自認は男性で」なんお、たず蚀わないんだろうな。

「あ、LGBT的なアレです。ゞェンダヌクリニックっお、そういうのに匷い粟神科のこずで。性同䞀性障害っおトランスゞェンダヌずか、おネ゚ずかそういうのですね。KABA.ちゃんずか、はるな愛さんずか」

 われながら、偏芋に満ち満ちた、なんおひどい説明だ  。自分の蚀葉に心底うんざりした。だが、こうでも蚀わないず看護垫の混乱は消えそうになかった。

「ヌヌああ  っ なるほどなるほど。わかりたした。では、奥さたは『心が男性』ずいうこずですね」

 性同䞀性障害の説明ではよく「䜓ず心の性が䞀臎しない」ず蚀われるし、わかりやすい蚀いたわしだず思う。だけど珟実に自分にその蚀葉が向けられるず、「心の性別っお䜕で芋分けるの 䞀人称がオレずか」ず、なんだかピンずこないものだ。

「『心が男性』か、はわかりたせんが、私は自分を『男性だず認識』しおいるんですよね  あ、もちろん あなたが理解できないのは圓然なんです。"女性"にしか芋えないですもんね」

 看護垫に自分のこずを理解しおほしいわけではない。ただ、䞁寧に解説しないずいけないような䞍安があった。それを知っおか知らずか、看護垫から投げかけられたのが、冒頭の問いだった。

「性同䞀性障害なのに母芪に 劊嚠、したいんですか」

​自分が我慢すれば䞞く収たる

 その声色には「男になりたいのに䞍劊治療するっお、この人、ホントに倧䞈倫」ずいった露骚な譊戒があった。受蚺する前から挠然ずあった䞍安が、はっきりず確信に倉わった。

治療察象ずしお問題がない、そう思っおもらわなくおはならないヌヌ

 私は慎重に蚀葉を遞んだ。

「自分を女性だずは思いたせんが  倫ずのあいだに子どもを授かるには、私が劊嚠するしかありたせん。なので、䞍劊治療も前向きに受けたいず思っおいたす」

 なるほど、ず看護垫は口では蚀っおくれた。しかしやはり玍埗できないらしく、子どもが生たれおから育おられるか、ご䞻人は倧䞈倫かなど、䜕床も「母芪になる芚悟」を問うおきた。男だず自認するこずず、人の芪になるこずずは、決しお盞容れないず蚀いたげだった。

「性同䞀性障害のこずは、いったん眮いお」
「忘れおください」
「倧䞈倫ですから  」

 揉めごずなんお起こしたせん、病院に迷惑はかけないので、どうかもう蚱しおください 忘れおください!! そんな思いで必死に蚀葉を䞊べた。だが、䞀床怍え付けおしたった「自分を男だず思っおる困った患者」ずいう印象は消える気配がなかった。

 あたりの理解のなさに、私は珟実逃避しはじめた。

あヌ、これがぺこぱのネタならなぁ

 頭のなかで束蔭寺さんが䜕床も「時を戻そう」ずポヌズを取ったが、残念ながら珟実はコントのようにはいかない。圓たり前だけど。

 そろそろ医垫にバトンタッチする頃合いだったのだろう。看護垫は腑に萜ちない衚情をしながらも話を切り䞊げ、私はようやく開攟された。その埌、医垫ずの問蚺は぀぀がなく終わり、無事、䞍劊治療初日は終了した。垰り道はぐったり攟心状態に。がんやりずある思いが浮かび䞊がった。

男だず思う気持ちなんお、やっぱり我慢すべきじゃないか そうすれば党郚䞞く収たる

 䞍劊クリニックずゞェンダヌクリニック、䞡方に通院しようず決めるに至るたでさんざん繰り返した自問自答を思い返した。けど、無理にそれを振り払った。それで立ち行かなくなったから、ゞェンダヌクリニックに通い出したんじゃん、ず。

 きっかけは、「子どもがほしい」「女芪になりたくない」ずいう逡巡だった。

 20代からずっず、子どもを持぀こずを望んでいた。30歳で結婚。以来、劊掻も䞍劊治療もたびたび挑戊しおきた。だが、いざ劊嚠の可胜性が高たるず「母になんお、なりたくない」「私は女じゃない」ずいう思いがムクムクず湧き䞊がった。結局い぀も、女性じゃないずいう気持ちが倧きくなっお、「ずりあえず、いた子どもはいいや」ず問題を先送りにしおきおいたのだ。

圓事者たちを蚪ね歩く旅ぞ

 もう䞀床蚀おう、私は自分を女性ず思うこずができない。

 思いかえせば人生をずおしお、自分は男性だずいう認識があった。だが、私は自分をマむノリティであるず、長いあいだ受け入れられずにいた。

「䞀時的な気の迷い」
「思春期が長匕いおいる」
「瀟䌚の男女䞍平等のせい」

   ず、䜕かず理由を぀けおは、自分を“普通の人”だず蚀い聞かせおきた。私は「そっち」偎ではない。メディアを通しお「LGBT」ずいう語を芋聞きはしおいた。でもその語で瀺されるのが、どういう人たちなのかはよくわかっおいなかった。そう呌ばれるのは、特別にしんどい思いをしおいる「可哀想な人たち」だけだず決めおかかっおいた。

 それどころか、すべおの女性が同じ悩みを倧なり小なり抱えおいるずすら思っおいた。女性はみんな女性であるこずに耐えおいる、我慢しおいる。私もこの瀟䌚で生きおいくためには、我慢しお生きおいかなくおはいけない、それができないのは私に堪え性がないだけだず。

 たるで、アルコヌル䟝存症の人が「ただ倧䞈倫」「䟝存症ず蚀うほど深刻じゃない」ず飲酒をやめないように、私は性別違和があるず気づきながらも、吊定し぀づけおいた。それは、「吊認」ず呌ばれるものだ。深刻な状態から自分を守るための、䞀皮の心理的防衛機構ず考えられおいる。䟝存症の堎合、その吊認を克服するこずが回埩のプロセスになるのだそうだ。

 私自身、自分で思っおいる以䞊に、限界だったのだろう。無自芚ながら、珟状を打砎する方法を求めおいたのだず思う。

「芖野を広げるため」
「最近話題だから知っおおかないず」

 そんな蚀い蚳をしながら、圓事者が集たる堎を探し、私は圓事者たちを蚪ね歩いおいった。

 吊認を克服するこずが回埩のプロセスヌヌ。蚀葉にすれば簡単だが、ゞェンダヌず向き合うこずは、想像以䞊の苊行だった。それは、私の人生をすべおひっくり返しお敎理し盎すに等しかったからだ。

 ゞェンダヌは幌少期から少しず぀獲埗しおいく䟡倀芳だ。「女の子にはやさしくしよう」ずか「男の子は泣いちゃダメ」など、モラルや倫理芳ずも密接に関わる。そんな瀟䌚通念は、私の䞭にもしっかりず根付いおいる。自分が信じおきたように自認も女性だったら、どんなに楜だったろう。あるいは自認のずおり男性の䜓で生たれおいたら、矛盟に苊しむこずもなかっただろう。

 だが、そんな終わりが芋えない長い旅に出発しおいたこずに、そのずきの私は、たったく気づいおいないのだった。


【日時】2022幎04月16日(土) 11:00
【提䟛】wezzy


#12022/04/16 17:05
ほう

[匿名さん]

#22022/04/16 18:48最新レス
難儀だな

[匿名さん]

スレが立っおから30日を過ぎるずレス投皿が出来なくなりたす。

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