貧困女性が風俗に走るケースが増えている。
NHKの「クローズアップ現代」もこうした現象に注目。
21歳の女性が託児所付きの風俗店で働きながら、1歳の娘を育てている実態をリポートしていた。
シングルマザーだけでなく、独身女性や人妻までもが経済的理由で風俗嬢に転身しているのが現実だ。
「アベノミクスが始まってから、とくに風俗に入る女性が増えました」とは風俗ライターの蛯名泰造氏。
「一番多いのが中小企業に勤めていた派遣OLが派遣切りにあい、キャバクラに入るパターン。周囲に頼れる人がいないため、アパート代が払えずネットカフェに寝泊まりし、カネ詰まりになってキャバクラの求人広告に電話する。
採用されたら、その日から寮に入れるので一安心ですが、コミュニケーション能力が低い女性はすぐにお払い箱に。
やむなくヘルス嬢やデリヘル嬢に転身し、最後にピンサロ嬢にたどりつくのがよくあるコースです」
それでも月収50万円に達するのは一軒に2、3人程度。売れない子は20万円以下というから厳しい世界だ。
■大多数は月収20万円以下
最近目立つのが“貯金ゼロ世帯”の主婦が夫に内緒でヘルスや性感エステでバイトするケース。
子供の学資や結婚式の祝儀・衣装代などの出費に備えて働くのだ。
彼女たちの多くが「風俗は保険だ」と割り切っている。
「埼玉から池袋のデリヘルに通っている20代女性は帰りは無人駅で降り、キセルで交通費を節約しています。
コンビニ弁当が買えず、自分で弁当を作ってくる子も少なくない。
その一方で風俗嬢は増えるばかり。ある大衆ソープは個室が7つしかないのに女の子は30人も待機している。
お茶をひく女の子が続出し、ワーキングプア現象に拍車がかかっています。内緒で他店にも在籍している子はごまんといますよ」(風俗店店長)
アベノミクスはウソっぱちだ。
【日時】2014年01月30日(木)
【提供】日刊現代