秋田県と岩手県にまたがる秋田駒ヶ岳では14日昼までの午前中に火山性地震が129回と急増した。
気象庁があす火山機動観測班を派遣し、現地調査を実施する。
仙台管区気象台によると、秋田駒ヶ岳ではけさ8時から正午までの4時間で火山性地震が129回発生した。
震源は男女(おなめ)岳の北西1キロ付近の深さ1〜2キロ地点だという。
また、男女岳の南西に位置する女岳からは、噴気が10メートルほどの高さまで立ち上るようすが確認されたが、地下のマグマや水蒸気の動きを示す火山性微動は観測されておらず、地殻変動にも変化が見られない。
気象庁は引き続き噴火警戒レベル「1」を維持し、あす現地調査を行うことにしている。
秋田駒ヶ岳は1970〜1971年にかけて中規模のマグマ噴火を起こし、溶岩流が発生。
以後、数年間は噴気活動が続いていたが、2003年に山頂と北西斜面を震源とする地震が群発。
2011年の東日本大震災をきっかけに地震活動が活発化している。
【日時】2017年09月14日(木) 16:21
【提供】ハザードラボ